活動報告・レポート
2018年11月10日(土)
格好良い話
格好良い話

恰好良い話を聞かせてもらいました。社員寮に入寮している若い人から聞かせてもらった話です。その寮に料理長という立場の人がいるようです。50歳の方だそうですが、この料理長が来てから寮の夕食が美味しくなり、楽しくなったそうです。

その理由は「この料理長はフランスのホテルで修業してきた経験があり、その経験を元に国内のホテルで料理をして独立した経験があるのです。そして地元和歌山市に戻り、料理の経験を生かすためにご縁があった会社の寮の料理長として赴任してくれています。料理長は統一されたメニューではなく、寮生の希望を聞いて料理を提供してくれるのです。当初は統一メニュー通りに食事を提供していたようですが、与えられたメニュー通りに料理を作っている状態が続くようなら『腕が腐ってしまう』ということで、寮生の希望を聞いてオリジナルメニューを提供してくれるようになったからです」ということです。

寮生に食べたいものを聞いてから約二週間後には、その希望に沿ったメニューが提供されるということです。統一したメニューを提供するための食材を与えられている会社方針に従うのではなく「寮生が食事を楽しみ、栄養価があり、会話が弾むような食事を提供している」。そんな素晴らしい料理長がいることを聞かせてもらって、仕事は人に依るものであり、誰がその役割を担うかによって仕事の成果は違ってくることを改めて認識できる話でした。

この料理長は寮生が食事を楽しめるメニューを提供してくれているので、話を聞かせてくれた寮生は「外食するよりも寮のご飯の方が美味しいので、外食する気にはなりません」という感想を聞かせてくれました。

これだけでも格好の良い話ですが、もうひとつ格好の良い話を聞かせてもらいました。

それは料理長が寮生を誘って夕食に出掛ける機会を持ってくれているという話です。時々寮以外の場所で美味しい料理を食べさせてあげたいと思う料理長が、寮生を誘って一緒に食事をしているのです。

選定するお店は美味しいお店ばかりだそうで、「流石、料理長」と思うと話してくれました。そして「二次会、三次会まで連れて行ってくれる」ようなのです。寮生に慕われて50歳の人が20歳代の人達と一緒に食事に行って二次会、三次会まで付き合ってくれる兄貴のような存在だそうです。

料理長という役割を越えて寮生のことを考えて行動していることは痛快です。料理長が慕われる理由をうかがい知ることができました。

この格好の良い料理長に一度会いたくなってきました。

格好良い先輩

「あの先輩は若い人から目指すべき存在です」と話を聞かせてくれました。後輩から慕われている先輩とはどんな人なのでしょうか。

「仕事ができて後輩には親切、そして飲み会に誘ってくれるし、飲んでいて楽しいのです。同僚とは『先輩みたいになりたい』と話しています」という先輩の話です。年齢を尋ねたところ「今年で23歳になります」ということで若いけれど職場の先輩であり、後輩からは憧れの存在だそうです。

後輩から慕われる先輩の話なんて、久しぶりに聞くことができました。話を聞いて素晴らしい先輩だと思いました。

後輩から目指すべき存在である先輩がいる職場、会社には将来性があります。良い先輩が良い後輩を育てているのです。それが伝統であり、強さになっていきます。伝統が強みだということも納得できる話でした。

こんな素敵な話を聞かせてもらえることは嬉しいことです。