活動報告・レポート
2018年10月30日(火)
医師との会話
医師との会話

医療は進歩していますが、未だに100パーセント成功する手術や治療方法はないという話を伺いました。どんな治療でもリスクが潜んでいるため「医療に絶対」はないようです。

もし100パーセントの絶対の安全を確立してからでないと治療や手術ができないとすれば、多くの生命は失われることになると思います。その治療、手術を実施すれば助かったかも知れない命を治療ができなければ助けられないからです。ですから例えば成功する確率が90パーセントだとしても治療を選択することになります。100パーセントを待っていたら治療はできませんし医学は進歩しないと思います。

ところが社会においては100パーセントの安全を求める声もあります。現代社会における科学技術は、100パーセントの安全確保を宣言することは難しいと思います。例えば自動運転の安全性は100パーセントを目指していると思いますが、絶対的100パーセント、どんな状況においても事故は起こさないことを待っていては社会で自動運転車が走ることはないと思います。

その他の技術にしても絶対安全を待っていては社会で生かせないと思います。かなりの確率で安全性は確保できているという段階で国の認可、許可を得ることができた段階で社会に投入されることになります。勿論、厳しい安全審査やテストを実施した上で許認可を下していますが、それでも100パーセントの安全は保障します、という許認可ではないと思います。

恐らく社会が得る利益がリスクよりも圧倒的に大きければ、その技術は社会に投入されることになると思います。自動車、飛行機、電車、携帯電話などが代表的なものです。リスクがあるからと言って社会が採用しなければ、得られるはずの利益が失われることになります。技術は安全性を求めながら開発を進めリスクを抑えようとしています。社会で活用を図りながら改良し、より安全性を高めることを許容していると思います。

思うに「100パーセントの安全が確認できなければ使用すべきではない」という主張は、その技術を封じ込める理屈であり、もし社会で活用すれば多くの利益を得られたものを失わせることになると思います。

開発段階で不安全、未完成のものを社会に投入することはできませんが、実験を繰り返して開発を完了させ、考えられるリスクを除去し安全性を確認できた技術は社会で生かすべきだいと思います。医師との会話の中で、こんなことを思いました。社会問題を考える上で役立つ考え方となりました。

その他
  • 障がい者の雇用を図ろうとしているNPO法人の理事が訪ねてくれました。働く場所を創り出さなければ自立出来ないとの前提に立ち、自らの会社での障がい者雇用は勿論のこと、取引先や知り合いの会社にも障がい者雇用を依頼しています。その支援と協力依頼をいただいたので「勿論、協力します」と答えました。
  • 和歌山県が進めている統合型リゾート、民間ロケット発射場などの施策に関する説明を行いました。和歌山県の将来を明るいものにする計画の実現を目指して活動をしていますが、その進捗状況と見通しについて話をしました。将来の県土発展の基礎づくりを行っています。
  • 「和歌山県の市場は保守的なので市場開発は厳しいところだと思います」と大阪府下から和歌山県に進出してくれた企業の方から話がありました。「これまでの関係を大切しているところが多く、新規に取引をしてもらうことに苦戦しています」という話です。
    この進出した会社は和歌山市に会社登記を行い地元企業として活動を行っていますが、それでも「地元に溶け込むことは簡単ではない。あまりに市場開拓ができなければ考えなければならない」という話もありましたが、せっかく和歌山県に進出してくれた企業で和歌山市を所在地にしてくれているので地元企業と同じように大切にしたいと思います。