「航海術の基礎を体験しよう」の帆船イベントに参加しました。これは明治150年記念イベントとして実施されたもので、「陸奥宗光伯−新国家への夜明け−」と銘打った体験イベントです。帆船「みらいへ」が和歌山下津港本港に入港してくれて、和歌山県内の子ども達が体験参加する貴重な機会となりました。
主催者の「陸奥宗光外務大臣の功績を教育に活かす実行委員会」はこの目的を「帆船に乗って陸奥宗光や坂本龍馬は新しい国づくりを目指しました。君も何かを発見しよう」と掲げ、子ども達に未来のかけ橋をつないでくれました。
奇しくも、今日は大政奉還前日の記念日です。1867年10月13日が大政奉還前の最後の一日となり、新しい国家、新しい時代の夜明けとなる日でした。新国家という新しい時代を迎える前日に「みらいへ」に乗船した子ども達は、「平成」の時代から「みらい」を生きる子ども達です。
私達も新しい時代を生きることになりますが、「みらい」のその先の時代を築いていくのは子ども達です。大人はバトンを受け渡す子ども達に対して、時代を切り開くための知識と経験を伝える必要があります。和歌山県人としては時代を切り開いた偉人の功績を伝えることが子ども達ために必要なことだと考えています。陸奥宗光伯に関する知識を付与し、帆船体験をすることで「まだ見ぬ先のことを想う」ことが未来を生きる子ども達にとって必要なことです。
和歌山県の子ども達が未来という今はまだ漠然としたものを感覚として捉えるように、帆船体験があると思います。単に乗船するだけではなく、体験プログラムを通じて航海術の基礎を学ぶことが、これからを生きる手段の一部を形成していくことになります。未来に必要なものは多くの知識と多くの経験だからです。子ども達にとって航海術を学ぶ機会に恵まれることは、それほどないと思います。小学生の時代に航海術を体験しておくことは有形無形の成果となり、未来を生きるための武器になることと確信しています。
そして現代を生き未来も生きていく大人にとっても子ども達との体験は大切な機会であり、忘れていたワクワク感を取り戻すことになりました。大人も子どもも、楽しいことはワクワクするものです。楽しいことは知識として身につきますし、体験した結果が習得されていくことになります。たくさんの生きた知識を得て、たくさんの未知の体験をした人が、より可能性の高い未来を生きることができると思います。可能性のある未来を子ども達に贈ることは現在の大人の責任です。
帆船を見るだけでもワクワクしますし、乗船して体験をすることで学ぶことが楽しくなります。
ところで陸奥宗光は神戸海軍操練所で学んだ時代、次のような知識や技術を身に着けたそうです。それは、航海術、機関学、機械工学、建築学、数学、法律、オランダ語や英語などの語学です。これらの知識と技術は和歌山藩の藩政改革や外務大臣として不平等条約の改正の基礎となるものでした。
今日一日だけでこれらの体験はできませんが、体験を通じて学ぶことは楽しいと感じてもらえたと思います。主催者の皆さん、参加されたみなさん、ご苦労様でした。
午後からは20歳代の若い皆さんに議会報告会を行いました。これから社会を支えていく皆さんに県政や県議会の役割を説明することは、日頃から必要なことだと感じているので、力を入れて楽しく伝えられるような話にしました。
議会に代表者を送り出すことは、例えると部内の会議に参加するようなものです。部長や課長がいる中で若い人が発言することは難しいことだと思いますが、会議の場にいることで議論の過程が分かるので、決まったことの意味を知った行動をすることができます。
もし自分が会議に参加していなければ、いない間に部の方針などが決定されることになります。自分の意見を伝えることができないばかりか、その会議の決定に従うことが求められることになります。
会議に出席していて自分が思うことと違った決定がされそうになった場合、挙手して発言、提言することで、決定に影響を与えることができます。少なくとも会議にいないよりも会議の場にいて発言する方が意思決定に影響を与えることができるのです。この差はとても大きいことを理解して下さい。意思決定に影響を与えることが大事なことなのです。
自分の発言で結果が違うものになるかも知れませんし、もし結果が自分の意思と違うものになったとしても意思決定の過程に関われたことは出席者の意識と議事録の中に残りますから、気遣いが発生することになります。
議会も同じようなもので、自分たちの代表者を議会に送り出すことで自分たちの意思が反映できる機会を作れるのです。自分たちの考えを議会という意思決定の中に持ち込むことで、考えを反映できる機会を得ることになり、また意思決定の中での影響を与えることができるのです。この差がとてつもなく大きいのです。
若い皆さんには議会は意思決定をする場であり、議員は意思決定をする場にいる人であることを知って欲しいと思います。自分たちの代表者、代弁者を議会に送り出すことは、自分たちの思いを議論の場に届けることになります。
他にも伝えたことがありましたが、今日話した主題を記述しました。参加してくれた皆さんに感謝しています。これからの社会人生活に役立つことを願っています。
「片桐章浩後援会役員会」を開催しました。今回は主に「感謝のつどい」の流れと企画について説明を行いました。いよいよ開催月となり、当日の流れやスタッフの配置、実施内容の詰めなどを確認していきました。役員の皆さんにとっても楽しい企画と当日になるよう検討しています。