活動報告・レポート
2018年10月11日(木)
問題の解決方法
万葉薪能感想

和歌の浦で開催された「万葉薪能」を鑑賞した皆さんから感想をいただいています。当日は屋外会場いっぱいの人が来場してくれました。鑑賞した皆さんからの主な感想です。

  • 和歌山市の文化度が高まったと思います。能と狂言は初めてでしたが、和歌の浦の雰囲気と合って文化の香りがしました。
  • 和歌山市で一流の能と狂言を見ることができて幸せです。もう20回目の開催だったことを知り、これまで知らなかったことは残念なことをしたと思っています。来年の開催も楽しみにしています。
  • 和歌山市で文化を感じられる機会を与えてくれたことを嬉しく思います。もっと文化を高める機会をつくって下さい。

以上が主な感想ですが、和歌山市で文化を感じることができたことに満足していることが分かります。皆さんは文化的価値のあるものを待ってくれていると思います。和歌山県として文化の香りのする芸術、歴史を提供する必要性を感じています。本物を鑑賞することは、見る人の感性を呼び覚まさせてくれます。

問題の解決方法

「人にとって強いことと優しいことが生きていくために必要です」とYさんが話をしてくれました。ここで言う強さとは「ストレスやプレッシャーに打ち勝てる力」であり、優しさとは「自分のことと同じように人と接すること」だという意味になります。自分に勝てる強さと他人を思いやれる優しさを持って仕事をすると、「その仕事に人は感動してくれます。だから感動してもらえる仕事をすることが真の仕事だと思います」と話してくれました。

この話をしている時、仕事で感動させられた出来事がありました。喫茶店でYさんと仕事の打ち合わせをしている時、一人の方がお店にやってきました。そこで「二週間前に役所の職員さんが訪ねてきてプライバシーに踏み込んだ質問をするので、そんな権利は役所にないでしょう」と苦情を伝えました。そして首長の秘書に電話をして「こんな出来事がありました。首長、役所の考え方を聞かせて下さい。必ず返事をしてくれるように」と苦情の電話をしたのですが「まだ返事がありません」と言うものです。

「だからあの役所はダメだ」という話を店内で話したのです。この話を聞いたYさんは、その人の傍に行って「いまの話を聞くと役所の対応は悪いと思います。しかし腹を立ててもこの問題解決のために役所ができるのは『謝る』ことだけです。謝ってもらって気が済むのであれば腹を立てるだけ自分がしんどいだけです。謝ってもらう以上の解決方法はないのであれば、ここはあなたが問題を収めることが賢明だと思います。私が役所に代わって謝るので、この問題は終わりにしましょう」と心を込めて話したのです。

腹を立てていたこの人は「そうですね」と考え込んだ様子です。そこでYさんは「今から秘書に『もうこの問題の返事はいりませんから』と電話をして下さい」と言うと、この人は早速、役所の秘書に電話をしました。

怒っていても相手にできることは「謝ること」だけでは自分が精神的に損をしているだけですから、早く忘れることが最適な解決方法です。

この結果、怒っていた人の怒りが収まり、役所にとっても問題は解決したことになりました。この解決した方法は聞く人を感動させるものでした。