相談に来てくれた後輩に対して、限られた時間だったので少しだけですがアドバイスをさせていただきました。
挨拶の声には→がついているような感じで行うこと。挨拶を交わす相手に向かって声を出すと、相手の手前で→が落下する感覚になります。つまり相手には小さな声で挨拶が届くことになります。そうすると「元気がないかな」と思われることにもなり兼ねません。
ですから挨拶の声の→は向き合う相手の後ろに届くような感覚で発することを心掛けたいと思います。そうすると挨拶をする相手には→が落下しないで突き刺さりますから、大きく勢いのある声が届くことになります。これだけでも印象が変わりますから、挨拶の時に気を付けたいことのひとつです。
相手の印象に残ることをひとつだけ取り入れること。パフォーマンスは時と場合によりますが、オーバーアクション、明るい冗談、真剣な話などを取り入れて、会ったことの印象に残るような工夫をしたいものです。
お世話になっている人への感謝の気持ちを忘れないで言葉に込めること。感謝の気持ちがあると丁寧で礼儀正しい言葉遣いが自然に出てきます。感謝の気持ちがなければ事務的または、形式的な挨拶や対応となりますから、これまで出会ってお世話になったことのある人に対しては、特に感謝の気持ちを添えて挨拶を交わしたいものです。
来てくれることは当たり前でないことを意識すること。会合やイベントなどの案内をした時、「出席してくれる」と思っていると、出席してくれることが当たり前と思ってしまいます。だから欠席の返事が返ってくると不満に思うのです。
でも出席してもらうためには、予定に入れてもらうことや友人や知人を誘ってくれる行為をしてくれていること、他の予定が入っている場合に日程を調整してくれているなどの隠れた行動があるのです。その結果、欠席の返事になっていることもありますから、欠席の返事が来たとしても不満に思うことはなくなります。多くの場合、自分の思うようになることが当たり前のことではなく、「あの人のために時間を空けよう」と取り組んでくれた結果なのです。
ですから会合やイベントに出席してくれる人に対しては感謝の気持ちを持ちお迎えすること。欠席の人に対しても感謝の気持ちを持っておくことが大事なことなのです。
周囲で支えてくれている人がいるから活動する舞台が用意されていることを知ること。自分一人でできることはありません。全てのことが人の支えを受けているから活動できているのです。依頼したことが実現した場合、依頼を受けた人とその先の人が動いてくれた結果が表面化しているのです。もし結果が出なかったとしても、依頼を受けた先の誰かが実現させるために動いてくれた行為は残っています。人に物事を依頼することは、その人とその周囲の人が「動いてくれることになる」。そのことを知っておく必要があります。一人の発言が、依頼が、周囲の人を動かすことになっていることを意識しておけば、無理難題を頼むことはできないことが分かります。人に何か頼む時は、親切、丁寧にお願いしたいものです。
自分に熱がなければ人の心を動かせることはできません。熱意こそ、人の心を動かせるエネルギーです。熱意が感じられない人のために人は動いてくれません。熱意を感じることができるから人は「この人のために尽力を尽くそう」となるのです。熱伝導できるだけの熱量を持っていることが、何かを達成しようと思っている人に必要な性質です。
人を動かせるだけの熱量を持つ人を目指したいものです。
和歌山市内のライオンズクラブに335B地区ガバナーの公式訪問がありました。31年振りに和歌山から地区ガバナーが誕生し、公式訪問としてお迎えしたものです。国際会長の年度方針とガバナーの年度方針の説明があり、参加者が今期の活動方針を確認することができました。
中でも「ストーリーを大切にすること」の項目に共感しました。人はそのストーリーに感動するものであり、結果だけに価値があるものではないのです。結果を導くためのストーリー、つまり行為に価値があり、その物語に人は感動するのです。クラブに存在している活動には元があり、そこにはストーリーがあります。そのストーリーを語り継ぎ、活動を意味あるものにすべきです。そんなことを思いました。
このように参加して学べることがあります。