台風第24号が到来しました。台風第21号の被害からの復旧途中の再びの到来となりました。今回は台風への対応に備える、自助の人が目立ちました。大型の電気店の防災コーナーからは全ての商品が売り切れていました。店員さんに尋ねると「懐中電灯や電池など全ての商品は品切れです」という状況でコンビニでも、おにぎりやパンは品薄の状況でした。前回の出来事を教訓にして事前に対応している人が多くいるようです。また百貨店やスーパーなども休業となり、和歌山市内は台風に備えていました。
またエフエム和歌山では全ての番組を中止し、和歌山市内の防災情報を午後から放送してくれています。和歌山市との情報連携が図られていることから、入手した情報は即時に放送をしてくれていることに安心感があります。防災に関して行政と放送局との情報の連携は、やるべきことの中で最も大事なもののひとつですから、これまでの経験を元に連携できています。
その他、コンビニも訪ねたところ、オーナーは「お客さんに商品を提供することは勿論の使命ですが、台風の夜を過ごす不安からお客さんは温かいものを望んでいます。そこで品切れにならないように商品を用意していますし、なるべく温かいもの、冷えてもおいしく食べられるものを品揃えしています」と話してくれました。前回の台風第21号の時のお客さんの消費性向を教訓にして対応していました。
お店の陳列を見るとその心配りが分かりました。みんなが少しずつ自然災害への対応を心掛けることから不安感は和らいでいきます。
さて台風前の和歌山市の道路は車の通行も少なくとても静かでした。不要な外出は控えているなど自助の姿が見受けられました。
台風第24号は夜間のうちに通り過ぎました。被害を想定して待機して作業にあたっていただいた皆さんには深く感謝しています。皆さんの準備と迅速な対応のお蔭で、被害は前回よりも小さなものになったと思います。
特に県雑賀崎工業団地は護岸の一部が崩壊していたことから浸水被害を心配していたのですが、和歌山県や各企業が事前対策を講じていたことから、今回の浸水被害はなかったようです。ほっと一安心しました。
県庁の皆さん、インフラを支えている企業の皆さん、コンビニで働いている皆さん、放送局の皆さんなど、多くの人が台風被害を最小限にするために、役割を果たしてくれたお蔭で台風第21号被害より被害を抑えることができたように思います。
そして今回の対応は、台風第21号への対応を教訓とした活動をしてくれていたことが分かるものでした。前回の活動を総括して次に生かす。簡単なようで難しいことを行ってくれたように思います。
台風第24号に対応してくれた全ての皆さんに感謝しています。本当にお疲れ様でした。
友人の話です。「イベントや式典などでは色々な役割があります。必要な役割はみんなが分担するのですが、どんなイベントや式典でも嫌な役割というものがあります。僕はその役割を担当しようと決めています。だからその役割に手を挙げています。嫌な役割が先に決まれば他の役割は決まりやすくなりますから」と話してくれました。
確かに嫌な役割というものがあり、それが担当を決める際のネックになります。先にその役割が決まれば役割分担はスムーズに進むので、この考え方をしてくれると有り難いことです。
但し、毎回のように同じ人に嫌な役割を担わすことはできないので、ローテーションは忘れてはいけないことです。組織はどんな役割でも、みんなが協力して分担することで機能します。