知事から人事案件の議案の追加提案がありました。既に審査を終えている議案と共に明日、議決することになります。また本会議で議案が提案される前に議会運営委員会が開催され、人事案件について、意見書の提案についてなどの協議を行いました。意見書の採決も明日の本会議で行われることになります。
お世話になっている組織の専務さんを訪ねました。「台風第21号への対応は大変だったでしょう。私達の組織も大変でした」と笑顔で出迎えてくれました。笑顔で迎えてくれると温かくなりますし、リラックスした雰囲気で話が展開していくことになります。
「今回の台風への対応は組織としての実力が試される機会となりました。被災した企業に対して、私達は直接的な支援をすることはできません。現場復旧などの工事をすることはできないからです。だからと言って『何もしないで良いのか』ともなりません。やるべきことは私達の組織に加盟してくれている会員さんのところに出向いて『何かお困りごとはありませんか』と挨拶をすることです。ハード整備などで私達は役に立たないことから、困りごとを聞いても本当に何もできないかも知れません。それでも職員には『お客さんのところに行って下さい』と指示しました。
勿論、私も現場を訪ねましたが、中でも雑賀崎工業団地は現場に行かなければ想像できないぐらいの被害を受けていました。だから現場に行くことが大事なのです。
現場を見て私達がすべきことは誰かに『伝えること』です。被災した企業が助けを求めている箇所に伝えることが大事なことだと思います。
資金面での支援を必要としているなら、私達が先ずその企業の取引銀行に行って『○○企業さんが被災して困っています。相談に来ると思いますから、融資面、今後の事業計画面で支援をお願いします』と現場の状況を伝えることです。
国や県の支援が必要だと思った場合、国や県の関係者に現場で見たことや聞いた話を伝えるのです。『こんな状況だから国や県からの支援が必要なのです』と伝えることが大切です。先日、上京した際、国土交通省に挨拶に行って『和歌山市内の県工業団地が台風第21号の影響による高波で被災しています。現場はこんな状況です』と説明してきました。和歌山市のこれらの被災現場のことは知らないので、『こんな酷い状況なのですか』と現状を意識してくれることになります。後々の支援体制に少しでも良い影響があれば嬉しいことです。
このように現場で見たこと、聞いたことを『伝えること』が間接的にお役にたつ立場の私達がすべきことなのです。このことを職員さんに話しています。
そうしたところ職員Aからは、『何もできないのであればお客さんを訪ねても仕方ない。お客さんから「お前が来ても役に立たないから帰れ」と言われました』という話があり、職員Bからは『そんなことをしても無駄だと思う』という意見がありました。
確かにお客さんを訪ねても『帰れ』、『お前に何ができるのだ』と言われるかも知れません。でも怒られても行く方が良いのです。被災したことを分かっているのに『訪問しない』、『連絡しない』という無関心な態度は余計に相手を怒らせることになります。行って相手の話を聞くだけで良いのです。私達にできることは『聞いて伝えること』だけですが、それが大きな力になると思います」と話してくれました。
この「」は僕が思っていることを含めて話を展開しましたが、専務さんの言う通りです。「伝えること」しかできないけれど、「伝えること」が後々の展開にとても大事な力となります。伝えなければ机上の査定、過去の例と同様な処理をされてしまうことになります。
こんなに熱く防災について話し合える専務さんがいることを嬉しく思います。その他にも必要な人材の話、経済の規制を外し自由化になって支障になっていることなどに関して話し合いました。
僕は「雑賀崎工業団地を護る護岸の一部が損壊している中で、和歌山県に台風第24号が近づいています。この状況では、たとえ小さな高波であっても工業団地内に海水が浸入してくる危険性があります。せめて損壊した護岸に土嚢を積むなど、現在できる対策を行うことが大事だと考えています。結果責任は持てないかも知れませんが防災のための行動をしたことが大事なことだと思います」と話しました。
専務は「その通りだと思います。私の力は役に立たないと思いますが、関係個所に伝えます」と答えてくれました。
「伝えること」から展開していくことがあります。話したこと、見たこと、必要なことは誰かに「伝えること」を実行したいものです。
「片桐章浩を応援する会」による議会報告会を開催しました。実に今回が69回目の開催になるので、参加者でお祝いし合いました。今回の主な報告内容は次の通りです。
- スペースワンと和歌山県が受け入れに適している背景ついて。
- 和歌山信愛大学の開学について。平成31年4月開学のこの大学は、教育学部子ども教育学科を設置します。得られる資格は小学校教諭第一種免許や幼稚園教諭第一種免許などです。
入学定員は80名、男女共学となっています。 - 三期目で取り上げた一般質問項目について。この中から貴志川線への支援、JAXAや外務省などを修学旅行で訪問、学習することについて。熊本地震の教訓から感震ブレーカー普及拡大のための支援制度の創設について、などを説明しました。
- 平成30年9月県議会一般質問で取り上げた、台風第21号への対応状況と支援の考え方について説明しました。緊急支援と改良復旧の考え方についても解説を加えました。
- 「誇れる和歌山県の歴史」、「誇れる和歌山県の将来プロジェクト」、「誇れる和歌山県について」説明しました。特に高野と熊野に代表される優れた精神性と、世界遺産に認定された理由について解説しました。
誇れる歴史、将来、誇りに思えることへの関心は高く、参加者からは「片桐さん、この内容をもっと広めて下さい」という意見をいただきました。
皆さんから和歌山県の歴史に関して意見があり、僕からも最近聞いた偉人の話をいたしました。
- 下津町に西行を祀ったお寺があります。西行も和歌山県が誇れる偉人です。
- 広川町に廣八幡神社があります。ここに勝海舟の石碑があります。
- 日本書紀は本居宣長が編纂していますが、一時期、紀伊藩にいたとされています。日本書紀と本居宣長に紀伊藩が関係しているかどうか調査したいと思います。
誇れる和歌山県について話をすると、今回のように皆さんから意見や感想を聞かせてもらえます。その中から「誇れる」ものの中に加えていきたいと考えています。
いよいよ次回は70回目の開催となります。記念すべき節目の回は竈山神社の清掃を計画しています。
- 週末に和歌山県を訪れてくれる方たちのために県内の観光案内資料を整え、準備を行いました。台風接近で会合ができるかどうか微妙な状況ですが、お迎えする体制を整えています。
- 万葉薪能の開催に際して、会場の準備や事前準備に関してお手伝いをしています。台風第21号の影響で片男波海岸の駐車場は砂で埋もれていることから、お客さんをお迎えできる環境を整える準備をしています。