活動報告・レポート
2018年9月24日(祝・月)
講演会
写真展
写真展

和歌山県民文化会館で開催中の写真展に行ってきました。和歌山市議会の時にお世話になった職員さんも作品を出展していて、「片桐さん!!」と声を掛けてくれました。「懐かしいですね。パンフレットの名前を見た時、『もしかしたら』と思っていたのですが、お会いしたところやはり本人だったので『お久しぶりです』」と会話が弾みました。今回の作品は九州で撮影されたもので、人によって景色の見方の違いを学ぶことができました。

御縁を大切に思い、次回からも応援に行きます。

防災の話

台風第21号が到来した時の情報連携について話し合いました。情報が遮断されると人は不安になるものです。非常時の情報伝達手段をしっかりと確立しておくことが、事前の備えとなります。情報伝達の手段はたくさんある方がよく、極力、どんな状況にでも対応できる体制を整えることを指向すべきです。

今回の事象を教訓としてすべきことを書き出したので、一項目でも連携が図れるよう対応を前進させたいと話し合いました。

講演会

一般社団法人和歌山県ホームヘルパー協会 法人設立記念講演会に参加しました。講師は茂木健一郎さんで、楽しく学べる時間を過ごすことができました。以下、講演を聞いて個人としての感想です。

  • 安全基地があると挑戦できること。他の人のトラブル発生を共有化することも安全基地化することになります。挑戦できる環境は自分の居場所の安全基地化をすることが大事です。
  • 和歌山県ホームヘルパー協会講演会
  • 不安を感じるのは新しいことに挑戦しているからです。不安を感じることは決して悪いことではなく、新しいことに挑戦するから初期の段階で不安を感じるのです。ですから挑戦して目標を達成するには不安を感じることは大事なことで、不安がないことに挑戦しても達成感は感じられません。不安のあることに挑戦してそれを達成する。そうすると脳にドーパミンが分泌されるので快感となります。ドーパミンは処方できるものではなく、困難な事をやり遂げて達成すること以外にありません。ドーパミンを分泌させるためには目標を持つこと、不安の中からスタートして達成することにあります。
  • ドラッグはゼッタイにダメです。ドラッグは脳が持っているものを分泌させる効果があり、目標を持って達成しなくても短期間で快感を得られるからです。楽をして快感を覚えると人はショートカットすることになりますから、頑張れなくなります。
  • 時間の経過が速く感じる子は新しいことに挑戦していない証拠になります。新しいことに挑戦すると時間が濃密になるので時間の経過が遅く感じるのです。小学生の時代は長く感じたのは、新しいことへの挑戦の連続だったからです。漢字を覚えること、計算式を覚えること、体育に挑戦すること、新しい友達に出会うことなど、毎日が新しいこととの出会いであり、不安を抱えて克服する日々だったからです。大人になると新しいことへ挑戦する機会は減少していますから、時間の経過が速く感じるようになります。新しいことに挑戦すると時間が遅く流れる感覚になります。
  • 自分の個性は他人と会わなければ分からないものです。ミラーニューロンとして1996年に発見されたことですが、他人が自分の個性を分からせてくれるのです。「あなたは頑固だ」、「あなたは気が短い」「あなたは人の言うことを聞かない」など指摘された場合、それはあなた自身を映し出してくれていると思うことです。それが欠点であれば素直に従い直すことが欠点を修正することになります。他人の言うことは鏡ですから、言うことを素直に聞いて改善しなければ、自分の姿が分からないまま人生を過ごすことになります。欠点を認めた瞬間に脳が欠点を直そうとする作用があります。それがメタ認知なのです。
  • 幸せとは個性を受け入れることです。「何かを満たさなければ幸せになれない」は間違いです。
  • 心とは腦、身体、内臓、他人との関係の中で生まれるものだと最近の研究では言われています。頭の中にあるものではなく、人との関係も心にとって重要なものになっています。
  • 「今まで出来なかったことができるようになる」。それがドーパミンを分泌させるために必要なことで、そのためには新しいものへの挑戦が必要です。挑戦なくして得られるものはないのです。幸せを感じるためにはドーパミンが必要ですから、それを分泌させる行いをすることが人生とも言えます。
  • ドーパミンは成功確率が低いことを達成した場合に分泌されるものです。数値では明確に言えないのですが、達成率10パーセントのことを達成すればドーパミンは分泌されますが、成功率90パーセントのことを達成しても分泌されません。
  • 不安を感じるぐらいのことに挑戦すること。それが達成感を味わい幸せな瞬間を得ることになります。
  • 「私には無理」という考え方が間違いです。全ての人は同じで個性が違うだけですから劣等感は持つ必要はありません。劣等感も新しいことへの挑戦を阻害している原因です。

以上のような学びがありました。主催者の皆さん、そして茂木健一郎先生に心から感謝いたします。

茂木健一郎先生と