一般質問に関して打ち合わせを行っていますが、その度に当局の皆さんと議論が深まっていきます。今回は台風21号被害への対応と共に、台風20号、そして7月6日の和歌山市の浸水被害など、自然災害への備えについて取り上げることにしています。台風21号の到来から議会まで時間が少ないのですが、極力、現場の意見を伺いながら必要な対応策を考えているところです。
皆さんからの意見を届けること。しかも要望などを自分で消化して話し言葉や言語にしますから、どれだけ意味を持った言葉で行政に伝えられるかが鍵となります。聞いたことをそのままではダメですし、話が飛躍しすぎてもいけません。そこには体系だった話の組み立てと、当局が納得できる説明が求められます。
事例として一つ挙げます。台風被害でビルの窓ガラスが破損したとします。その窓ガラスが飛散して、道に止めてあった自動車に当たり車の窓ガラスを割ってしまった事例があるとします。
この場合、被害を受けた側が、ビルの割れた窓ガラスが自動車に落ちてきて車のガラスを破損させたことを立証しなければなりません。しかし被害者は設備管理者に対して損害賠償を求めてきますから、立証されない限り賠償の責務を負わないビルの管理者がどれだけ話し合っても解決できません。
そんな場合は「当方の窓ガラスが車の窓ガラスを割ったかどうか分かりませんから、賠償はいたしません。納得できなければ裁判所に訴え出て下さい。受けて立ちます」と答えることになります。回りくどく言うよりも、端的に言う方がとても分かりやすくなります。
結果を分かりやすく導くストーリーと言葉が必要となります。何を求めているのか分からないような話の持って行き方では、議論が噛みあわないので長引くことになります。
この事例は議会とは全く関係のないことですが参考になると思います。但しここには感情や今後の人間関係は含まれていない対応ですから、継続した関係性を保つべき場合は、話し合いで解決すべきことは言うまでもありません。
さて僕の一般質問は、平成30年9月19日、水曜日の午後2時頃からを予定しています。質問項目は「台風21号被害への対応について」と「和歌山市での集中豪雨対策について」の2項目を予定しています。
特に和歌山県を襲った台風21号の被害は甚大で、生活や企業活動に多大な影響を与えています。早期復旧と将来的な自然災害による不安を解消するための対策について議論を交わす予定です。
短時間でしたが議会報告を行いました。熱心に聞いてくれて、更に熱心に質問をいただきました。終了した時「県政の話を聞かせてもらうと勉強になります」、「こんな機会はなかなかありませんから、また来てくださいね」などの感想をいただきました。
お稽古で集まった中で、議会報告の時間を作ってくれたことに感謝しています。
出された主な質問は次の通りです。
- わが国では財政破たんは起きないですか。
- 財政破たんの危機になった場合、切り抜ける方法はありますか。
- 和歌山県では景気回復の実感はありませんが、どうなっているのでしょうか。
- 和歌山県では自殺者が多いようですが、その原因は何なのでしょうか。
- 和歌山県の薬物依存症の比率が高いようですが、その理由を教えて下さい。
以上のような質問があり答えさせてもらいました。雰囲気の良い議会報告になったこと感謝しています。