活動報告・レポート
2018年9月9日(日)
和歌浦の被害
和歌浦の被害
和歌浦のホテル被害

台風21号の被害状況の全体像が分かりつつあります。被害のあった和歌浦を訪ねたところ、ホテルや旅館が高波の影響を受けて一階部分に海水が浸水、そして窓ガラスを割ってしまっている状況がありました。一階部分の客室が使えなくなりお客さんをお迎えすることができません。そしてエレベータの動力が海水に浸かっているため安全点検をしないと使用できない状況にありました。お客さんは階段近くの部屋に案内するなどの対応をしていますが、全室稼働できないので痛手になっています。

一階客室のフロアに案内してもらったところ、各部屋はまだ濡れていて、ベッドや応接セットなども海水に浸かっています。窓ガラスなどの入れ替えや家具などの点検と補修を行ってからお客さんを案内することになりますから、まだまだ時間を要することになりそうです。

和歌浦のホテル被害

また和歌浦の旅館を訪ねたところ、男性のお風呂の大きな窓ガラスが割れてしまい使用できなくなっていました。ここも同じく一階部分が浸水しているため客室として使えなくなっています。営業しているホテルや旅館に対しての支援制度が必要だと考えています。

旅館の方から「被災現場を見てもらうのと現場を見ないのとでは大きく印象は違います。話を聞くことも大事ですが、それに加えて被災現場を見てくれると、事後の対応に生かせると思います」と話してくれました。被災を受けた現場を確認することで被害状況が把握できますし、予算規模や直後の対策と長期的な対策まで検討することができますから、やはり現場が大事であると感じています。

和歌浦の遊歩道被害

またこれらのホテルや旅館を通る和歌浦の遊歩道が部分的に陥没していることや手摺りが無くなっていて安全性が低下しています。このままでは観光遊歩道として使えないので早期復旧の必要があります。

そして片男波海水浴場です。海水浴シーズンを終えていますが、海の家は強風と高波で破壊され、内部に保管してあった厨房機器や冷蔵庫などは倒れたり、海水に浸かっていたりして使えない状況にありました。来年の営業再開のためには支援が必要だと思います。

この海の家は地元の方や地元自治会が運営しているため、新築や改修費用、器材を揃える資金が問題になります。和歌山市を代表する海水浴場ですから来年の海開きまでに対応策を検討する必要があります。

また和歌浦の観海閣に渡るための三段橋は崩れ落ち、通行できなくなっています。和歌浦を訪れる人のためにも復旧が必要な箇所です。既に海草振興局が通行止めの立て看板を設置して初期段階の危険防止を施してくれています。

和歌浦三段橋の被害 和歌浦三段橋の被害

また片男波の家屋の被害も多々発生し、屋根瓦が飛んでいることや引き込み線が垂れ下がっているなどの状態にあります。屋根にはブルーシートを被せて仮に対応していますが、屋根の修復の必要性がある家屋がたくさんあります。火災保険、風水害保険などで対応できるものがあるので、早急に保険会社に依頼をお願いします。

和歌浦の被害

ところでご迷惑をおかけしている停電の状況ですが、順次、復旧に向かっています。連日、昼夜を問わず復旧作業にあたってくれている作業の皆さんの取り組みに、心から敬意を表したいと思います。皆さんのお蔭で復旧が進んでいること感謝いたします。

そして停電が復旧した皆さんから嬉しいお声も次々に頂いています。「電気の有り難さが分かりました」、「普段の日常生活がどれだけ大事なことか分かりました」など、当たり前のことに気づいている話を聞かせてもらっています。日常こそ人生を司っている生活ですから、日常に満足できることが幸せなことだと思います。

日常の当たり前のことに気づいた皆さんからのお礼の言葉を聞かせてもらうことを、とても嬉しく感じています。

昨日の電力会社の停電復旧作業の光景は忘れることはありません。現場で見守った皆さんも同じ意見です。作業光景と作業責任者の勇姿と交わした言葉は、心のシャッターに光景を残すことになりました。ありがとうございます。

徳島県人会総会
徳島県人会総会

徳島県人会総会にお招きをいただきました。飯泉徳島県知事も来賓として出席していた盛大な総会となりました。徳島県知事からは「台風21号被害からの早期復旧を目指すことと関西空港が使えない期間は、伊丹空港と神戸空港と共に徳島阿波おどり空港と南紀白浜空港を活用し、お客さんを迎え入れたいことも話してくれました。

今回のような災害に関しては、徳島県や大阪府ではなく関西広域連合として対応すべきことも話してくれました。まさにその通りだと考えます。オール関西で復旧に挑みたいと考えています。