活動報告・レポート
2018年9月4日(火)
議会運営委員会
議会運営委員会
議会運営委員会

平成30年9月議会定例会に関わる議会運営委員会が開催されました。議会運営委員会委員の一人として出席し、議案説明を受けました。今回は県施設に関わる危険箇所と確認しているブロック塀の撤去や改修、平成29年10月の台風21号豪雨による被害への対応など、約52億円の補正予算が提案されることになります。

また海洋エネルギー創出促進のため1,000万円の補正予算が提案されることになります。これは洋上風力発電の事業化が見込まれる海域について、地域の自然的条件を踏まえ、事業推進にあたり課題のある地域を示すゾーニング実証事業を実施するためです。

結果を踏まえて環境省の平成30年度の「風力発電等に係るゾーニング導入可能性検討モデル事業」に応募することを検討しています。

台風21号
台風21号の被害

今年最強と呼ばれた台風21号が和歌山県を襲いました。今まで感じたことのないような強い風が吹き続け、大きな被害をもたらしました。大型の看板が飛び、ガラス窓が割れて飛び散り、屋根の瓦も飛び、そして部屋そのものが飛んでしまった事象もあり、県内は混乱している状況です。午後からは風が強すぎてトラックが横転するなどの状況となり、外出ができない大荒れの天候となりました。

そんな状況の中、夜間は地元のエフエム和歌山のスタジオで待機して情報を得ていました。このエフエム和歌山は防災ラジオ局の機能を持っていることから、非常時には和歌山市内のダイワロイネットホテル和歌山のサテライトスタジオを基地局としています。今回はこのスタジオを基地として台風情報を発信し続けてくれました。外出も困難な環境の下、放送を続けてくれたスタッフの皆さんの声を聞いた時、「責任ある役割を果たしてくれている」と思いました。

エフエム和歌山

この放送を聴いていた人から「和歌山市にエフエムラジオができてくれて本当に良かったと思います。台風に関する情報を出し続けてくれていたことを頼もしく思います」、「停電している最中だったので、ラジオは必要な情報と安心感を与えてくれました。ラジオは身近な存在であることを痛感し、非常時の必需品だと思いました」、「高齢者は防災ラジオを備え付けることは必須だと思います、ラジオからの情報は温かく届きますし、情報がないことからの不安は緩和されるからです」などの意見を届けてくれました。

今日のような暴風が吹くと防災無線の声は全く聞こえません。家屋の窓と雨戸を閉めた状態で暴風が吹くと防災無線は役立たないことが分かりました。防災対策として防災無線、テレビやインターネットと共に、電池で放送を聴けるラジオは有力なものであることを痛感することになりました。

和歌山県の防災対策としていま一度、防災対策のあり方を考える必要があると思います。

エフエム和歌山

そう言えば、視察に訪れた高知県黒潮町では役場が全戸に非常時に備えてラジオを配布しています。災害発生時は黒潮町にエフエム局を臨時に設置して、ラジオを通じて町民に必要な情報を届けることにしています。和歌山県内各地にはコミュニティエフエム局がありますから、連携することで防災対策として、災害発生時の対策として効果を発揮すると考えます。

今回の台風21号を教訓とし、防災対策のあり方として、「全ての防災対策を想定内にする」ことを目指すべきだと考えました。

それにしても台風21号の傷跡は凄まじいもので、幹線道路でも信号が機能していないこと、和歌山市の中心部とインターチェンジの途中の田中口の高架下が冠水するなど、都市機能が失われるような事態となっています。夜間、これらの道路を見回りましたが、雨天の中も夜間作業に従事してくれている皆さんの姿は頼もしく、かつ感謝の気持ちで頭が下がりました。日夜を問わず私達の生活を支えるために尽力してくれている皆さんに心から感謝しています。