知らないことは話せません。知らないことを伝えることもできません。知ることは知識であり知識を持つことが話せることに直結しています。だから知ること、学ぶことこそ、知識であり知識として習得していることを人に話すことができるのです。
僕の場合、数年前から陸奥宗光伯のことを学ぶ機会を得ています。何度も話を聞くことで「知っていること」、「理解の深まり」が増えていきます。知り得たことが理解へとつながり人に話せるような知識になるのです。
「歴史を知らなければ未来を話すことができない」のです。突然、未来が生まれるものではありません。過去から現在へとつながっている延長戦上に未来が存在しています。未来に突然変異はないのです。
ですから未来を話すためには過去を知ること、歴史を知ることが大前提となります。
子ども達がもし未来を話すことができないとすれば、それは子ども達に歴史を教えてこなかった大人の責任なのです。大人が子どもに歴史を話さないのは、大人も知らないことなのか、意図的に伝えないのか、のどちらかだと思います。
未来を築くのが子ども達だと思っているなら、大人は歴史を伝えなければなりません。大人が子ども達に未来を語って欲しいのであれば、大人にできることは子ども達に向かって誇りに思える歴史を話すことです。
和歌山県を誇りに思う人が少ないのは、和歌山県の輝く未来を語れる人が少ないのは、大人が歴史や未来を語っていないからです。語ること、知ってもらうことが未来を話すことになると気づいた人から、歴史と未来を語るべきだと思います。
「思うことは簡単なんですが、思い続けることは難しいと思います。思い続けることが大きな結果を残すことになると思います」というインタビューを聞きました。100回目の夏の甲子園で優勝した大阪桐蔭高校の中川主将がインタビューに答えたコメントです。
春夏連覇を目標に掲げ、毎日のように部員に対して語り続けた言葉が「春夏連覇」だったようです。前年の夏の悔しい思いを秘めて、1年間「春夏連覇」を思い訴え続けた主将だから話せる言葉だと思います。100回目の夏の感動、ありがとうございました。
ところで平成30年の宝塚歌劇団の入学式は104年目だと聞きました。一学年の定数はたった40人なので、104年の歴史の中の宝塚歌劇出身者は約4000人ということになります。長い歴史の中でたった4,000人だけですから宝塚出身の人と会うことは稀なのです。甲子園優勝チームや宝塚出身者に会うことは貴重な経験となります。
今日と明日の二日間は青森県六ヶ所村まで研修会に向かいます。今朝8時過ぎに和歌山市を出発して伊丹空港に向かい、そこから三沢空港まで飛びました。三沢市に到着したところ地元の三沢まつりの真っ只中でした。地元の祭りは、その地域の活力と文化を感じることができます。三沢市は米軍基地がありますし、近隣の六ヶ所村は国家の大切なエネルギー拠点でもあることから、日本の伝統文化と共に街並みに米国の文化が溶け込んでいるため独特の雰囲気を感じることができました。
ホテルにチェックインした後、一階でエネルギー問題と六ヶ所村にある施設の概要に関して事前学習を行いました。皆さんからたくさんの質問が出されたので、質疑応答によって理解が深まりました。