活動報告・レポート
2018年8月15日(水)
同窓会
教育

元中学校の校長先生が「教育とは人を創るものです。人を創るとは、その時の人格を創るのではなくて将来の人格形成を創り出すものにしなければなりません。子ども達の将来を見通せる教育でなければ教育と言えません」と話してくれました。若い教師志望の人を前にして90分間の講義を行ってくれたものです。

そのため教育者は年齢よりも先に進むことが必要です。30歳の時は35歳の仕事を行い、35歳になれば40歳の仕事をしなければなりません。人に教えるということは、人よりも、そして今よりも先を進むことなのです。

また目標は5年刻みに持つことが成長するために必要だと話してくれました。35歳から40歳までの5年間の目標は「教育者として必要な資格を取得すること」などを定めることで成長が加速します。その次は41歳から45歳までの5年の目標を定めるという繰り返しです。教師は人よりも成長すべきですし、5年後の自分の姿を描ける必要があります。それが教師の資質の一つだそうです。

明日を担ってくれる教師志望の人に対して、教師のあり方を講義してくれました。この講義は一緒に聞かせてもらった僕にも参考になることばかりでした。貴重な時間に貴重な話を聞かせていただき感謝しています。ありがとうございます。

同窓会

昭和55年に向陽高校を卒業した同窓生の同窓会を開催しました。「夏休みにみんなで集まろう」と呼びかけてくれたことから今日、この会が実現したものです。ただ呼びかけた方法はLINEだったので、全員に情報を伝えられなかったのですが、それでも「楽しみに参加します」という同窓生が集まり、楽しいひと時を過ごしました。

昭和55年向陽高校卒業生同窓会

今回の企画は高校三年生の時に制作したツールを保管していた同窓生がそれを持ってきてくれたので、懐かしい写真、文化祭のポスターなどを楽しみました。40年ほど前の自分に出会えた体験は楽しくて新鮮でした。多くの人は高校生の時と顔や体が違ったものになっています。大抵は体重が増加していることから顔が違っています。そんな18歳の時の写真を名札にして現在の自分の胸に貼ることにしました。それぞれ全然違う顔に驚きながらも、新鮮な感覚を感じました。

18歳の時の自分と出会えるなんて思ってもいなかったので、この夏のサプライズになりました。この企画を考えてくれた同級生に感謝しています。

ところで文化祭の映画を撮影してくれたI君は、それが元になり後に映像制作の仕事に就くことになりました。雑誌「ガロ」の編集長などを務め、現在は独立して映像制作などの仕事をしています。高校時代の体験が元になり将来を変えてしまっていたのです。凄いことだと思います。

そんな彼は東京で事務所を構えて30年になりますが、久しぶりに和歌山市に戻った感想は「人通りが少ない。これでは寂しすぎるので人通りを増やすことが県政の課題だと思います」。そして「和歌山市が低迷している姿は見たくないし再生して欲しいと思います」と話してくれました。和歌山県外に出て久しい人が故郷に帰って来た時、「和歌山市は人通りが少ない」、「活気が失われている」などの感想を聞くことが多くあります。そう感じているということは現状がそうなのでしょう。和歌山県で仕事をしている私達は、その感想を率直に受け止め対応する必要があります。

最近、和歌山市は動きを見せていますが、他府県はそれ以上に動きを見せているのだと思います。動きがあるものを比較した場合、どちらの動きが速いか、元気があるかの比較となりますから、和歌山市の動きはまだ十分ではないと思って対応すべきです。

また教育者になっている同級生も多く参加していました。もう私達の世代は、子ども達を直接指導する立場から管理職へと段階を経ています。教育者は「子ども達の将来に影響を与えるのが教育です。正しい生き方ができるよう導きたいと思います」と話してくれました。かつて教えられる立場にあった高校生が、今では教育に携わっている立場になっています。これまでの経験は人に伝えるべき経験へと昇華して、子ども達の将来の灯となっています。同級生として「少し嬉しくて誇りになること」だと感じています。

お盆に開催した同窓会は、酷暑の日ではなく秋へと向かう気配を感じさせてくれました。

私達の季節も経験を育む夏から実りの秋に向かっていることを感じました。この次に待っている季節も楽しみたいと思っています。