建設委員会の視察は、湯浅御坊道路の野口高架橋下部工事現場を訪ねました。現在この有田インターチェンジから御坊インターチェンジまでの総延長19kmの区間を2車線から4車線へと拡幅する工事を実施中です。4車線化の供用開始予定は、平成33年12月なので、そこを目指して工事が進捗しています。
今回、湯浅御坊道路の4車線化の工事を進めている中の御坊市の野口高架橋の現場を視察してきました。工期は平成28年12月16日から平成31年7月23日までの960日間で総延長は1.1kmとなっています。
ただ2車線で完成した高速道路を4車線に拡幅していて、4車線化を考慮していない区間の工事なので、供用路線を生かしながらの施工となり、安全性を確保しながらの施工方法を取っていることなどがあります。今日視察した現場の野口高架橋工事の進捗率は約50パーセントで、工事は順調であることを確認しました。
続いて和歌山市内に戻り、和歌山南スマートインターチェンジの工事現場の視察を行いました。供用開始は平成30年度中を目指しているところで、計画交通量は一日7,900台を見込んでいます。このスマートインターチェンジが完成すれば、現在の和歌山インターチェンジの交通量が減少すると推測できるので、現在の慢性的な渋滞緩和につながると思われます。そして接続道路である和歌山橋本線も平成30年度に完成するので、和歌山市内の車での移動の利便性が飛躍的に向上することになります。
工事現場でランプ部の切土を施工していて、既にランプ橋が架けられていました。盛土部分にはC-BOXの施工が完了していて、本格的な盛土施工を実施している状況です。またスマートインターチェンジと接続する県道の整備が進められていて現場が動いていることが確認できました。
またスマートインターチェンジの東部にある仮称、新吉礼トンネルも掘削が進み8月中に開通する予定であることを聞きました。仮称、岡崎大橋と交差C-BOXと共に平成30年度中に完成する予定です。
そして都市計画道路南港山東線、県道和歌山橋本線の秋葉山付近までを平成30年度中に供用開始することになっていますから、車での移動に関して相当な利便性を確保することができます。和歌山橋本線のその先の工事区間についても用地交渉中であり、平成34年度までに供用開始することを目指しています。
本日は湯浅御坊道路の4車線化工事が順調に進んでいることを確認し、続けて和歌山南スマートインターチェンジも順調に工事が進展していることを確認することができました。
湯浅御坊道路の4車線化により、特に夏場の渋滞を防ぐことになる期待がありますし、和歌山南スマートインターチェンジの完成後は、和歌山市内に入る道路の渋滞緩和や物流ルートの多様化と新たな物流拠点の誘致も考えられる状況となるなど、県土発展に大きな期待があります。高速道路の利便性を高めることは生活や物流、観光面で大きな効果がありますし、このインターチェンジには和歌山県振興局と防災拠点を設ける計画なので、付近の地域振興と地域の皆さんの安全と安心確保にもつながることになります。
建設委員会で議論した計画が進展していることは歓迎すべきことであり、現場を視察することで県土が動いていることを実感することができます。構想や計画を議論することと現場を動かせることの両方が大事で、現場に入ることで県土が動いていることが実感でき、計画の進捗が確認できます。
建設委員会の活動は県庁内と現場の両方が舞台になっています。この二日間で治水対策と高速道路建設の現場の現状を把握して、建設委員会の視察を終えました。