活動報告・レポート
2018年8月7日(火)
和歌山県のこと
和歌山県のこと

「和歌山県をもっと好きに、もっと知る必要があります」と、和歌山県を大事に思う人が話をしてくれました。故郷のことを知らなくては好きになれませんし、好きにならなければ人に話をすることはできません。「何故、和歌山県では故郷を誇りに思う人が少ないのか」と疑問に思います。それは小学校からの教育が関係しているのかもと推測もできます。

故郷の歴史、偉人のことをしっかりと教えてこなかったことも原因だとすれば、「ふるさと副読本」の作成や故郷教育を行っていることで、過去の取り組みを少しは改善できていると思います。

和歌山県を好きになるためには故郷の歴史を知ることが必要ですが、繰り返しになりますが好きになれる主なこの県の歴史を記します。

  • 東征の神武天皇一行は近畿に入った時、難波から和歌山市雄湊に上陸したこと。竈山神社は神武天皇の兄をお祀りしています。
  • 空海が高野山を開創し、現代においても聖地としての役割を果たしていること。
  • 天皇や上皇による熊野詣が行われていたこと。和歌山県はわが国における聖地としての歴史が刻まれています。
  • 明恵上人が中国から緑茶を持ち帰って栽培した地が和歌山県だったこと。緑茶のルーツが和歌山県なのです。
  • 江戸時代のエネルギーを供給していたのが和歌山県だったこと。エネルギーと食糧が安定していることが国の安定に必要なことです。
  • わが国の医学を進歩させた医聖華岡青洲を輩出したこと。
  • 明治時代に列強との間で締結されていた不平等条約改正を実現した陸奥宗光外務大臣を輩出したこと。新国家を築いたのが和歌山県です。

以上のような歴史を学ぶことで子ども達は和歌山県を好きになると思いますし、好きになってくれると思います。子どもの時の学校教育は、後の人格形成に深く関係することになります。

更に10年先、50年先の和歌山県の姿についても意見交換を行い、今、すべきことに加えて将来の姿を明確にした政策の必要性を議論しました。将来の和歌山県の姿の中には、関西空港から近接する場所で高度医療を受けられる環境を整えていることがあります。日本トップレベルの医療を提供できる体制を和歌山県が整え、外国からもお客さんが来てもらえるレベルに仕上げて施設を保有していたいと考えます。

その他
  • 医療と福祉に関して話し合いました。福祉施設に入居している人が病院に入院した時の国民健康保険や入院期間の取り扱いの問題点を抽出しました。
  • 全国的な再生可能エネルギーの問題に関する打ち合わせを行いました。事業者からは、地元の皆さんから応援されるような発電施設にすべきであることの話を聞きました。まずは地元同意から入るべきであることを説明してくれました。
  • 和歌山県内における民間ロケット発射場について話をしました。この案件は多くの方の関心事項であり計画の進展を、大きな期待を持って見守ってくれています。宇宙やロケットには夢があること、地域資源、観光資源になることなどから、和歌山県内での立地を期待しています。
  • 和歌山県における統合型リゾートについて話し合いました。雇用と経済効果は期待できるので推進の意見を頂戴しました。ただ和歌山県民が故郷に誇りを持つことが必要で、県民愛がない状況でIRを立地できたとしたら、お金優先の価値になってしまうので「更に郷土愛が失われてしまうのでは」という意見がありました。郷土愛があってこそIRがあり得ることを訴えてくれました。