活動報告・レポート
2018年7月29日(日)
広報の仕事
研修会2

昨日に引き続いて研修会に参加しています。酷暑と言われる暑い夏の電力需要に対応するための現場の取り組み、需給バランスを取っている苦労などを知ることができました。私達の生活、関西経済を支えている人の苦労を十分理解したうえで、言葉を使いたいと思います。苦労している人は黙々と役割を果たしてくれているので、その苦労を自分から発信することはありません。伝えられていないことを知り、理解してその苦労話を伝えることは大事なことだと思います。

広報の仕事

かつて広報の仕事をしている先輩から言われたことがあります。

「広報の仕事は座っていても仕事にならない。現場で情報を集めてくることだ。情報は人からしか得ることができないので社外で話ができる人を増やすことが必要である。だから広報の仕事は人を知ること、人と交流することだと言えます。

『社外の人を知らないから』と言い訳をする人もいましたが、人を知らなくても仕事はできます。記者クラブに行って、記者が来るまで座って待っていることも仕事です。最初は何処のだれか分からない人のことは相手にしてくれないと思いますが、通っている内に話ができるようになります。話ができる関係になること。それが広報の仕事なのです。

だからこちらから提供できる情報がなければ、する話がないというのは広報として失格で、雑談が交わせる仲になることが広報の仕事です。だから何もなくても、行くところがなくても外に出ることが広報です」という話でした。

インターネットのなかった時代のことですから時代背景は異なるため、そのまま適用できる話ではないかも知れません。しかし本質は変わっていないと思います。必要な情報は予めインターネットで把握できますが、それだけでは使える情報ではありません。情報を得たうえで現場に行って確かめること、情報を補完するために必要な人と会うという仕事をして情報は信頼度を高められるので活用できるのです。

インターネットから得た情報は、そのままでは行動や判断をするために活用することはできません。現場調査、キーパーソンと会うこと、聞き取りなどで裏付けを取ることなどをして使える情報となるのです。

現代においても、広報の仕事は座っているだけでは仕事になりません。現場に行って人と会う、懇談〈雑談〉することが仕事であり、その人に会って生の意見を聞き、空気を肌で感じることで情報の質を高めることができるのです。

外に出ることを面倒だと思わないこと、人と会うことを躊躇わないこと、誰も知らなくても情報の素になるような場所に行ってみること。それが広報の仕事だと思うのです。

確かに、現場に行くことで得られる生の情報はありますし、人と話をすることで得られるヒントや、次につながる情報を得られることがあります。雑談をしている中から大切な話に展開することも多々ありますから、雑談は雑な談義ではなくて本質に入る前のウォーミングアップのような会話だと思います。

これまでの経験から、前段に雑談のない会話から大切な情報を得ることはできないと思います。挨拶もそこそこに本題に入った案件が進展することは少ないと思います。特に初対面に近い人と進めたいと思う案件は、雑談を交わしている内に人柄が分かり、信頼関係を作っていくものなので、雑談の力を軽く見てはいけません。

現場に行くことや雑談をすることを軽く思うことなく、大事な仕事だと考えることが後の仕事につながっていくと思います。

執務室で言えない話でも、現場では話せることは多々あります。それも現場に行くことの必要性だと思いますし、現場に行く移動時間で雑談を交わしていることがウォーミングアップになっているからです。

極力、時間を見つけて現場に出掛けるようにしたいものです。勿論、現場の後にすべきである机上でのまとめの作業を怠ってはいけないことです。

現場や打ち合わせを終えた後は、大事な情報は議事としてまとめておくこと。それが後に生きる仕事にしていくために必要なことです。広く報じるためには、報じることのできる相手を見つけておくこと。つまり聞いてくれる人がいなければ広報にはならないのです。

市長選挙

和歌山市長選挙の投票、開票が行われ現職候補が当選を果たしました。今回は「政策論争にならなかった」選挙だったこともあり投票率が伸び悩んだようです。信任を得た市長の二期目に期待しています。

市長選挙