和歌山市の排水対策について問い合わせが続いています。近年では平成29年秋の台風の時の浸水被害、西日本豪雨の時の浸水など、排水処理の悪さが改善されていないことに和歌山市民の皆さんの不満が溜まっているように感じます。
また週末に台風が到来することへの不安が高まっています。「和歌山市はまだ排水対策ができていないので、また浸水するのではないか」という不安の声が寄せられています。西日本豪雨の時の浸水被害の写真を提供してもらったり、情報を聞かせてもらったりしています。
店舗の場合、状況にもよりますが、店内に浸水被害があると翌日以降も営業できなくなることがあります。商品が販売できなくなることや、衛生管理の観点から浸水後の処置をしないで営業できないことなどが問題になるからです。
お店の経営者は「大雨の度に店内やお店の外に同じような浸水があります。全く改善されていないのは、和歌山市がそのことに気づいていないのか、それとも知っているけれどやらないのか分かりません。大雨に対する問題意識が欠落しているのではないか、と思ってしまいます」と話してくれました。
また店外の道路も排水ができていないので川の中を車が走っているような状況になる時があります。経営者に尋ねると「排水管の口径が小さいので大雨の場合、その雨量処理に対応できないのです。毎回こんな状況になっているこの地域の排水対策の必要性を行政は分かっていると思います」とも話してくれました。
排水管の口径が小さいことで雨量に対応できない地域があることを行政は把握していると思います。和歌山市の場合、どの地域でも一時間当たりの雨量50mmに対応できるようになっています。これが問題なのです。どの地域も同じ排水能力なので雨量の多い地域は毎回、浸水することになるのです。過去からの経験によって雨量の多い地域、浸水地域は把握できています。その雨量に応じた排水対策を取ることこそ、行政が責任を果たすということです。
飲食店では店内に浸水があると直ぐに営業はできませんし、販売店の場合も商品が水に浸かってしまうと商品価値がなくなってしまいます。浸水した後の店内の衛生管理のための清掃や消毒に数十万円も要することも聞かせてもらいました。
排水後も直ぐに営業ができないこと、衛生管理にお金がかかること、商品を破棄しなければならないことなど、実損害以外にも数々の損失があるのです。
だから「大雨や集中豪雨への浸水対策は即座に実施すべき対策ですし、浸水対策をしなければ行政の責任を果たしているとは言えません」と意見をいただきました。
この経営者は「和歌山市の治水対策は相当遅れているのではないでしょうか。大雨の都度、毎回これだけ浸水している市はないのではないでしょうか。こんな状況が続いていて対応できていない市は恥ずかしいと思います。行政は恥ずかしいと思っていないのでしょうか。不思議でなりません」という意見をいただきました。
この経営者の指摘の通りです。和歌山市の治水対策は早急に対応すべき大きな課題です。想定できる大雨に備えた治水対策を施して、災害に強く安全な都市を目指す。それこそ和歌山市が目指すべき都市のあり方です。
先に紹介した高知県のように防災対策、集中豪雨対策を実施して、浸水被害の少ない和歌山市になりたいものです。市民の皆さんに応えることが行政責任を果たすことだと思います。
台風が接近している中でしたが予定していた研修会を実施しました。今回は有志の皆さんとエネルギー問題を考えるための研修会となりました。夏場の電力需給の厳しさと将来のエネルギー需要に対応するための電源構成や電力の課題について研修を行いました。
ご一緒させてもらった方から「現場を見ると報道されていた内容と違いますね。やはり現場に来なければ分からないこと、気づかないことがありますね。大事なことを学ぶことができました」などの意見をいただきました。