和歌山市内では大雨警報が発令され、昨夜からの大雨で家屋内の浸水被害などが発生しました。現場にでかけるため車で走ったのですが、道路も大雨の影響で水路との境界が分からなくなっている箇所があり、運転するのが怖い状況でした。通行止めの道路も多々あり、市内への侵入道路が限られていたので大渋滞となりました。普段であれば車で約15分もあれば中心部に到着するのですが、今日は1時間以上を要するなど和歌山市内は混乱することになりました。
また和歌山市南部を流れる和田川の水位も上昇し、この周辺には避難準備情報が発令され、自宅待機をしている状況となりました。公共交通も混乱し、JRや南海電鉄も運行を中止するなど移動や仕事に影響を与えました。
和歌山市は市の東西がJRの線路によって分断されていることから、東部から西部に行く時、西部から東部に行く時は高架道路か地下道を利用することになります。大雨の時は地下道が浸水することがありますから、東西の交通網が分断されてしまうことが弱点です。今朝も地下道が浸水したため通行することができませんでした。そのため物流や通勤、そしてビジネスに大きな影響を与えることになりました。
和歌山市中心部が線路によって東西に分断されていることは、大雨が降るたびに、大きな課題であることを認識させられます。抜本的な対策としては鉄道を高架にすることが考えられますが、莫大な費用を要することや工期を考えると簡単なことではありません。
改めて和歌山市にとって公共交通が如何に大切なのかを痛感していますし、大雨に対応できない都市機能の弱点を感じるばかりです。
大雨が降れば都市機能は混乱しますし、和歌山市中心部以外の箇所が浸水するなど、大雨への備えとして同じ課題が続いています。過去からの経験で課題は把握しているので数年前から河川や水路の改修を行っていますが、申し訳ないことに追いつかない状況になっています。
地域によっては家屋の玄関や事務所一階部分に浸水があった箇所があり、対応に混乱する状況に陥りました。
昭和51年の観測開始以来、最大の雨量を記録したことも報道されているように、予想を超える大雨は私達を不安な状態にさせますし、都市機能を低下させます。生活に影響を与え経済活動も止まりますし、南海トラフの巨大地震と津波への備えは大丈夫だろうかと思わされることになります。
和歌山県の皆さんの安心と安全のために、大雨対策を早期に講じることの必要性は強調しても、し過ぎることはありません。都市は大雨に弱いので安心と安全のための対策を急ぐ必要があります。
大雨は明日、明後日も続くと予報されているので外出時は勿論のこと、自宅にいる時も災害情報を確認しながら十分気を付けて欲しいと思います。また用件のない場合や用件が延期できるものであれば外出を控えるようにして欲しいと思います。
大雨対応の合間に、アバローム紀の国で開催されている文化協会美術工芸展に行ってきました。文化協会会員の日本画や洋画、書道などが出展されていたので、大変見応えがありました。
案内を頂戴していたのですが、昨夜からの大雨のため鑑賞の時間が不明確になり十分な挨拶ができませんでしたが、皆さんの作品を楽しませてもらいました。今回が56回目の開催となっていますから、長い歴史の積み重ねを感じました。