活動報告・レポート
2018年6月19日(火)
四国新幹線計画
四国新幹線計画

和歌山県も関係する四国新幹線計画に関する問い合わせを多数いただいています。「和歌山県との関係はどうなっていますか」、「和歌山県にメリットはあるのですか」など多くの賛成の意見を頂戴しています。

昭和48年、「新幹線基本計画」に四国新幹線は位置付けられているものであり、ここで決定されている新幹線計画は次々に実現されてきました。

  • 新青森〜新函館北斗。平成28年3月26日開業。
  • 長野〜金沢。平成27年3月14日開業。
  • 金沢〜敦賀。平成34年度完成予定。
  • 武雄温泉〜長崎。平成34年完成予定。
  • 新函館北斗〜札幌。平成42年度完成予定。

この新幹線基本計画にある新幹線計画は次々に実行されています。この中で進展していない新幹線は四国新幹線と四国横断新幹線だけとなっています。四国横断新幹線は、起点が岡山市で終点が高知市で、四国新幹線の起点は大阪市で終点は大分市の計画です。この新幹線計画を実現するためには、一刻も早く整備計画に格上げをする必要があります。

高速道路や新幹線が開通すると人の交流が起き、当該地域を活性化させます。東京や大阪とつなげると都市部との移動時間の短縮が図れ、逆ストロー効果が発生すると言われています。移動時間が短縮されると都会よりも地価の安価な地域に住居を構え、新幹線などを利用して通勤する人が増加するからです。四国新幹線は四国と大阪を結ぶのではなく、路線のとり方にもよりますが、大分県と和歌山県も結ぶことになるのです。

平成25年9月21日に「関空・紀淡・四国高速交通インフラ期成協議会」を設立しています。会長は和歌山県知事で、会員として大阪府、兵庫県、奈良県、徳島県があり、オブザーバーとして香川県、愛媛県、高知県、大分県、宮崎県が加入しています。

この会の目的は、紀淡海峡ルートと四国新幹線の実現を目指すこととしています。

新幹線基本計画の実現を図るために和歌山県として全力を尽くしたいと考えています。

和歌山県の自殺死亡率

和歌山県内の自殺死亡率が全国で4番目の高さであることが発表されました。平成28年の和歌山県人口10万人当たりの自殺死亡率は21.7人で、全国の16.8人よりも高い全国4番目となっています。全国的に自殺死亡率は年々減少していますが、和歌山県内では2年連続で増加しています。そこで和歌山県では平成30年度に「和歌山県自殺対策計画」を策定しました。平成32年の目標は16.4人以下と定め自殺予防対策に取り組むことにしています。

和歌山県内の自殺死亡率は平成20年の29.1人からは減少傾向にありますが、平成26年が17.3人(全国39番目)、平成27年は19.2人(18番目)、平成28年は21.7人(4番目)と最近は増加傾向にあります。

問題なのは若者の自殺者が多くなっていることです。「子ども・若者(39歳まで)」は平成24年の30人から平成28年は58人に増加していることが問題だと思います。

和歌山県として絵本「カーくんと森のなかまたち」を教材として県内小学校に配布して、自殺予防のための授業として活用したことがあります。この絵本は、子どもの自殺やいじめの防止活動に取り組んでいる東京都多摩市の絵本画家、夢ら丘実果さん達が授業で行っているもので、継続して絵本による自殺予防の授業をしている県では成果をあげています。

和歌山県内の若者の自殺者が高くなっていることから、皆さんから問い合わせをいただいています。

  • 「若者を自殺から守るための対策としてどんな取り組みをしていますか」。
  • 「和歌山県教育委員会では各小学校に『カーくんと森のなかまたち』の絵本を配布したと思います。自殺死亡率が減少していませんが活用されているのですか、活用している県の自殺率は低下していると聞くことがあります」。

これらは和歌山県の自殺率の高さ、特に若者の自殺死亡率が増加していることを問題視している皆さんからの意見です。

和歌山県では平成22年度に「カーくんと森のなかまたち」の絵本を、地域自殺対策緊急強化基金で購入し県内の全小中学校に配布しています。県内の一部小学校に東京から絵本作家の方に講師に来てもらって授業をしたことがあります。心の教育に関する取り組みについて質疑を行いたいと考えています。