活動報告・レポート
2018年6月15日(金)
議会報告会
一般質問の議論

一般質問を予定していることから、質問で取り上げる県政について当局の皆さんと議論を交わしました。一般質問をすることになれば、当局の皆さんと議論をする機会が得られることになります。勿論、一般質問をしないでも県政の課題の議論を交わせるのですが、より深く、より解決の速度を速めるためには本会議の一般質問として取り上げることで議論が深まりますし、県政の課題解決の方法として相応しいことだと考えています。

今日は和歌山市を拠点として交通政策や和歌山県の文化振興、障害福祉と心の教育について議論を交わす時間を確保しました。いずれのテーマも議論を交わす中でより深い課題を発見することができたことが収穫でした。

例えばJR和歌山駅周辺とJR日根野駅周辺の土地価格を比較すると、和歌山駅周辺の土地の方が高い価格になっていることを知りました。また日根野駅周辺と南海和歌山市駅周辺の土地と比較しても和歌山市駅周辺の土地価格が高いことも知りました。

つまり和歌山市中心部の土地価格は大阪府の南部地域の土地価格と比較して高いので、開発事業者の進出が困難な地域であるということになります。開発をするためのコストが高いので、仮にマンションを建設したとしても売価が高くなるので、日根野周辺の地域の住宅に対抗できないということになります。

JRや南海電鉄の利便性を高めることや移動時間を速くしたとしても、和歌山市に住居を構えるために移転してくる人は極めて少ないだろうと予測できることになります。和歌山市の土地価格が大阪府の日根野界隈の土地価格と比較して安価で、ターミナル駅としての機能を発揮できれば移住してくる政策となりますが、そうでなければ人口問題を切り口とした鉄道の利便性向上が人口増加に結び付きにくくなります。

またJR和歌山駅と南海和歌山市駅の相互乗り入れをしたとしても、これが県外から和歌山市に移り住んでくれる要因になるかどうか分からなくなります。

このような考え方ができるのも、専門性のある担当部局の行政職員さんと議論を交わした結果です。来週も継続して議論を交わしますので、一般質問日までの経過を楽しみにしています。

議会報告会

午後6時30分から午後9時30分までの3時間、徳島県人会が主催して開催してくれた議会報告会を行いました。報告会の会場は満員となり用意した100の椅子が埋まってしまいました。

本日の議会報告のテーマは次の三点です。

  1. 和歌山市に必要な高速道路、高規格道路について。
  2. 四国新幹線と紀淡海峡ルートの早期実現について。
  3. 和歌山県のIR計画について。

和歌山県の将来にとって夢のある政策を取り上げて説明を行いました。説明した主な内容は次の通りです。

1の「和歌山市に必要な高速道路と高規格道路」の中で、第二阪和国道大谷ランプと京奈和自動車道和歌山ジャンクションを結ぶ連絡道路の実現に向けて調査事業を開始しています。

道路は接続することで利便性は何倍も高まりますから、この二つの道路を結びつけることが県政の役割だと考えています。二つの道路がつながると日常生活やビジネス、物流、観光などに好影響が出てきます。道路行政の次の課題はこの二つの道路の連絡道路を建設することです。

2の「四国新幹線と紀淡海峡ルートの早期実現について」です。四国新幹線は昭和48年に新幹線基本計画として閣議決定されています。ここで決定された新幹線整備計画は順次、実現されている段階であり、まだ未着工なのは四国新幹線だけとなっています。四国新幹線は大分県と四国を結び、そこから紀伊水道を橋でつないで和歌山市に入り、そこから関西空港、そして新大阪へと走る新幹線となります。高速道路や新幹線が通ると、その地域は大きく発展することはこれまでの事例から明らかです。

リニア新幹線が現実のものになろうとしている現在、新幹線網から外れた地域は発展どころか衰退の危機に晒されることになります。リニア新幹線は和歌山市を経由することは難しいことなので、四国新幹線を建設することで新幹線網の中に是非とも入りたい計画だと考えています。

これは県政を上げて取り組むべき課題で、現在の間に取っ掛かりだけでも取り付けたいと考えています。

3の「和歌山県のIR計画について」は、IR法案が制定された後、国で三か所候補地が選定されることになりますが、和歌山県がその中に入ることを目指していることを説明しました。マリーナシティはリゾート型のIR施設として適地性があり、関西空港からも1時間以内の好条件なので、和歌山県のIR施設実現をさせたい場所であると考えています。

大阪と共存できるかの問題がありますが、関西空港から円を描くと1時間以内に大阪府も和歌山県もIR候補地が入ることになります。立地のための条件はどちらも整っているため、関西の広域IRとして選定されることも可能だと考えています。

IR施設はカジノだけがあるのではなくて、ホテルやショッピング、シアターで観劇ができることや国際会議場などがある中にカジノがあるというイメージです。カジノだけがそびえ立っているのではなくて、エンターテイメントがある中にカジノがある。そんな感じの施設がIRであり、和歌山県が目指しているものです。

今回説明した二つの道路の連携、四国新幹線の事業化、和歌山県としてのIRの誘致は、夢を感じるものであり、実現の可能性があるものだと考えています。県だけではできるものではないので国や和歌山市とも協力し合いながら取り組むことで、実現の速度は高められると考えています。

終了後、参加してくれた皆さんから感想を聞かせてもらいました。

  • 「私は議会報告会に初めて参加したけれど、とても話がよく分かり理解できました。政治がこんなに楽しいとは思っていませんでした。次回も案内して下さい」。
  • 「県政に夢が持てました。誘われて参加したのですが話を聞いて、来て良かったと思っています。もともと政治に関心がないので積極的に来たいとは思っていなかったのですが、本当に来て良かったと思っています」。
  • 「片桐さんの話から熱心さが伝わってきました。和歌山県に夢が持てますね。こんな楽しい話を聞くことができるとは思っていませんでした」。

皆さんから以上のような感想を聞かせてもらいました。話を聞いて県政に関心を持ってくれたと実感しています。