活動報告・レポート
2018年6月6日(水)
都市計画道路北島湊線
都市計画道路北島湊線
都市計画道路北島湊線の完成を祝う会

都市計画道路北島湊線の完成を祝う会に出席しました。この道路は紀の川右岸道路の一部で北島橋と紀の川大橋を東西に連絡する1.4kmの都市計画道路です。平成24年度に都市計画決定されてから整備を行ってきたものです。これまでの紀の川堤防は狭隘な道路で走行しにくい箇所で、走ることを敬遠されていましたが、今回の整備で道幅が広がりセンターラインが引かれ対向できるようになりましたから、安全性、利便性が格段に向上することになります。今日のお祝いの会には県知事、和歌山市長を始め多くの関係者が集まり完成を祝いました。

本日、道路が完成したことから和歌山下津港から和歌山市田屋までの未改良区間が解消され、スムーズな道路運行が期待できるようになりました。また第二阪和国道や近畿自動車道紀勢線との接続が良くなり利便性向上につながることになります。

都市計画道路北島湊線の完成を祝う会

この北島湊線は平成24年度に着工し平成30年度に完成しました。このように道路を完成させるまでには長い時間を要します。将来のまちのあり方を描き、検討して計画を立てます。今すぐの取り組みも必要ですが、将来の姿を見通して計画、実行する力も必要です。現在の課題から将来のあるべき姿を描き企画立案、実行に移すことをしっかりとやりたいと考えています。

和歌山市内の主要な道路は整備や拡幅、接続され走りやすくなっています。道路が整備されると物流や観光にも影響を与えるため和歌山市全体の発展につながるものです。引き続き都市計画道路や幹線道路、高速道路などの整備に努めたいと考えています。

講演会

国際環境経済研究所理事の竹内純子さんの講演会に参加しました。今後の社会のあり方を考えるヒントがたくさん詰まった講演会でした。

講演で、2007年のiPhone発売前後で世界は激変したとありました。それまでは手段に価値を持っていましたが、それ以降は成果に価値が置かれるようになったということです。 デジタル機器は所有することに価値があるのではなく、使えば価値がだせることに価値がある機器なのです。商品価値ではなく利用価値を重視するようになっています。今のビジネスは、購買に価値があるのではなく利用して生み出すものに価値を見いだす利用価値社会に変更していることに注目しなければならないようです。

竹内純子さん講演会

所有することが価値ではなく、利用することが価値の事例は車だそうです。誰かが高い車を所有していても、他の多くの人は関心がありません。車がステイタスではなくなっています。今は車を所有していない人もいるのは、利用価値が少なくなっているからだそうです。移動が必要な時はiPhoneでタクシーを呼べば目的が達成できるから車の所有は価値がないと判断するようです。

但し都会、クリエイティブな仕事の人などに限られていると思いますが、そんな行動をしている人、そんな価値を持っている人がいることが注目すべきことです。社会の変化は急激ですから、利用価値を重視しているリーダーが現れると、人はそれに追従していきます。また人口減少社会においては、投資の判断が求められる時代になっていることを伝えてくれました。地方都市の人口が減少することは明らかなので、企業や投資家が地方に投資するかどうかは難しい局面だそうです。過疎地域ではインフラ整備に投資されないことになりますから、企業の新規投資の判断は難しくなり、それが衰退を加速させることも考えられます。そのため地方自治体の政治的判断として地域に線引きして、コンパクトシティ化を推進することも対策として考える時期に差し掛かっているようです。あらゆる分野のインフラが持続性の課題に直面することになりそうです。

現代社会の価値は激変していることを考えて、新しい価値を否定しないことが大事だと思います。自分1人が否定しても社会は動いていきます。人は真っ只中にいると大河は分からないので、高いところから鳥瞰することが必要です。その手段が専門家の話を聞くことや違う分野で活躍している人の話を聞くことです。

自分の価値において人の見解を否定するようでは、この先を見通すことができません。違う価値に出合った場合、他の人の意見を聞いて調べてみる、動いてみる。それが時代に乗って生きることです。

社会の価値が変わるとしくみも変わりますから、行動して結果をだせる機会が訪れます。

新しい社会の価値について学ぶ機会となりました。