和歌山県が実施しているヘルプマークについて問い合わせがありました。問い合わせのあった方は、外観からは分からない障がいがあるため和歌山県からヘルプマークの交付を受けています。ところが「これまで会った人は誰もヘルプマークの存在を知らないのでヘルプマークを所持している意味が感じられない」というものです。どんな効能があるのか、早速、ヘルプマークについて調べたところ、東京都発のもので、次のような記述がありました。
「ヘルプマークとは義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで援助を得やすくなるよう、東京都福祉保健局が作成したマークです。
マタニティマークが妊婦であることを周囲に知らせるのと同様、ヘルプマークは援助を必要としていることを周囲に知らせることを目的として作成されたものです。
電車の中で席を譲ってもらうためのものであるというイメージの強いヘルプマークですが、ヘルプマークを着用していることで、緊急時(外で倒れたとき、事故に巻き込まれたときなど)に適切な対処を受けられるようになります」という解説がありました。
これは東京都発のものですが全国地方自治体に広がっています。和歌山県や参加している市町においてヘルプマークを交付しています。
この話を聞いたので周囲の人に尋ねてみたところ、ヘルプマークを認識していない人、知らない人がほぼ全員だったので、もっと知ってもらえるよう広報活動が必要だと思います。周知徹底するまでには継続して広報活動が必要なので、議会で提案したいと考えています。
ヘルプマークの状況を確認するために、障がい者のデイサービス施設を訪問しました。訪問したところ、この施設の玄関にはヘルプマークのポスターが掲示されていました。経営者に尋ねたところ「ヘルプマークのことは知っています。ただほとんどの人は認識していないと思います。啓発のためポスターを掲示していますが、今までヘルプマークのことの質問を受けたことはありません」という回答でした。
続けて障がい者福祉サービス事業所を訪問しました。ここでも玄関にヘルプマークのポスターが掲示されていました。理事長と話をしたところ「事業所にとってヘルプマークは絶対に必要なものです。ここで働いてくれている方の中には難聴者の人がいるので外見からは分かりません。だからヘルプマークの名札を持っていますが、世間の認知度は低いため効果的なものにはなっていないと思います」という回答でした。
「ヘルプマークの広報は必要ですよね」と尋ねたところ、「絶対に必要です。ヘルプマークを必要としていない人の認識は低いと思うので、是非とも知って欲しいと思います。ヘルプマークを必要としている人、私達のような作業所で働いている人は知っていますが、それだけでは効果が少ないのです」という話を聞かせてもらいました。
ヘルプマークを必要としている人は和歌山県などに申請して活用していますが、まだ県民の多くの人に知られていないと思います。障がい者施設を訪れて意見交換したことで広報活動の必要性を感じることになりました。
くじら共同作業所を訪問しました。今年が設立15周年の年を迎えることの話を伺ったものです。パンやクッキーを焼いていますし企業からの仕事の依頼もありますが、それでも「経営は苦しい」ということで、一所懸命な姿を感じます。支援できることがあればしたいと思っていますので、何が実施できるかの協議も行いました。
昨日に引き続いて夕方から県議会報告会を行いました。今回も平成30年2月議会の一般質問を中心に話を行いました。県政の課題と対応を説明している時にメモを取ってくれる人もいるなど、説明者からすると嬉しい聞き方をしてくれました。