活動報告・レポート
2018年5月27日(日)
刀の会
地曳網

和歌山市片男波で開催された地曳網イベントに案内をいただきました。参加した皆さんに挨拶をさせていただきました。夏のような日差しの中、地曳網を楽しむ参加者の皆さんとの交流を楽しみました。

刀の会
刀の会

地曳網に続いて「日本美術刀剣保存協会和歌山県支部」の定期総会に出席しました。今月は定期総会と研究会を同時に開催し、刀と歴史を学ぶ機会となりました。

刀は時代と共に形も意義も変化しています。鎌倉時代は馬に乗って戦うスタイルだったことから、刀は反った形になっていますが、江戸時代になると反りが少なくなっていきます。馬に乗った戦いはなくなり、一対一でも申し合いのスタイルへと変化していったからです。もっと言うなら江戸時代になると武士の中でも階級は確立されているので、武士同士で戦う機会は極めて少なくなっていたようです。ほとんどの争いは奉行所が裁くことになり、申し合いで正義を決めることはなかったようです。刀を使って戦う時は名誉を守るためなどの理由があり、しかもお家が途絶えることを覚悟した場合などに限られていたそうです。ですから刀を実践で使う機会はほとんどなく、美術的要素が強くなっていきます。

こんな話を聞いて刀を鑑賞してみると、江戸後期の刀の模様は芸術的なものになっていることが分かります。戦いの道具から美術的価値のある道具へと変化していることを学びました。このように時代劇であるような武士同士の戦いは少なかったようです。

但し、藩に属していない浪人同士の戦いはあったようですが、これは秩序のない世界のことなので江戸時代は近代へとつながる平和につながる体制の基礎ができていた時代のように感じました。

楽しいのは刀を知ることで歴史を知ることです。江戸時代は武士が争いの道具として刀を使っていた時代だと思っていましたが、もう社会的秩序が確立されていて無用な争いはなかったということです。刀が芸術的価値を持つ道具へと変化していることが、それを示していることになります。

大きな歴史は小さなことから再発見できることを知りました。刀という道具を研究することで歴史の中での役割が分かり、道具の使われ方によって当時の社会を知ることができるのです。

また鉄製品で1000年近く前のものが現存していることは珍しく、日本刀はその代表的なものだと言うことです。日本刀の価値は1000年の歴史に耐えてきたこともその一つかも知れません。

書道展
山西教室書道展

ダイワロイネットホテル和歌山で開催中の山西教室書道展に行ってきました。本日が最終日だったことから、自分の作品「越」を含めて鑑賞してきました。展示会場にはお客さんが来てくれていたので作品に関わる会話を楽しみながら鑑賞することができました。

山西先生も会場にいてくれたので、作品の解説を聞かせてもらいながらの楽しい時間となりました。書道は作者によって作品のスタイルは全く違います。僕の字に関しても解説してくれましたが、筆を置いた時点は筆が立ち丸い入り方になっています。その後は筆を進めているので筆の入り方と筆の進め方のタッチが違うところが特徴的だと言うことです。

山西教室書道展

先生からは「この書き方を意識して書けるようになれば良くなると思います」と話してくれました。実際は意識して書くことは難しいので無意識の中で少し意識することを目指したいと思います。

先生の指導は「みんな違っていることが良い」ことを基本としているので、型にはまることなく伸び伸びとした作品になっていることが大きな特長です。

今回展示されている作品は御坊市に移動して、御坊市内で書道教室作品展として展示されることになっています。

和歌山県防衛協会定期総会

和歌山県防衛協会定期総会に出席しました。平成30年度の活動方針が確認された総会となりました。記念講演として伝説のカリスマ販売員の茂木久美子さんが山形県から来てくれて「おもてなしの心を大切に」と題した話をしてくれました。お客さんにおもてなしの心を伝えることの難しさを感じました。伝え方は人によって違うので定型的なものやテキストはなく、自らの経験から確立させていくことが必要だと感じました。そしてそのためのヒントをたくさん与えてくれました。

山形県を午前7時に出発して和歌山市に到着したのは午後3時30分だということです。それだけの時間をかけて和歌山市で講演してくれたことが、おもてなしの心として伝わってきました。

和歌山県防衛協会定期総会