活動報告・レポート
2018年5月23日(水)
和歌山ダルク
和歌山ダルク

和歌山ダルクは薬物依存症の方の社会復帰を支援している団体です。和歌山ダルクの特徴は「母子ともに入寮できる薬物、アルコール依存症からの回復施設」を有していることです。これは全国で初めての施設で和歌山ダルクの大きな特徴となっています。

今回、薬物依存症の人たちの回復支援に努めていることが評価されて、平成30年度の和歌山県知事表彰を受けることになりました。この制度は県民の模範となるべき方を表彰して、その功績をたたえることを目的としたものです。和歌山ダルクが薬物依存症の人たちの社会復帰を支援していることは大きな社会貢献に資していることから今回の表彰に至ったものです。心から「おめでとうございます」と伝えたいと思います。

本日は和歌山ダルク代表を始めとするスタッフと会って、今後の活動について協議を行いました。より多くの県民の皆さんに薬物依存症の理解を深めてもらうことで、誤解や偏見をなくしていくことを目的としたセミナーの開催を計画することしています。テーマは仮称「依存症の本質と解決」としていますが決定次第、皆さんに参加の案内をすることにしています。

和歌山ダルクは和歌山県で欠かせない凄い活動をしてくれています。和歌山県全体で支援する機運を醸成できるようにしていきたいと考えています。

個人タクシーと市内観光

知人がJR和歌山駅前で待機をしているタクシーの運転手さんと会話した内容を伝えてくれました。

観光客がタクシーに乗車して「和歌山市のどこか良い場所、見所に案内して下さい」と言われることがあるようです。このタクシーの運転手は「和歌山市内にはどこも見るところはないわ」と答えているそうです。

この話を聞いた知人は「他のタクシーの運転手さんもそう思っているのですか。また和歌山県や和歌山市から観光案内のパンフレットなどは届いていないのですか」と尋ねたところ、「他の運転手も同じことを思っているよ。和歌山県から観光のパンフレットは届いたことはないよ」という答えが返ってきたそうです。

和歌山市を訪れた観光客から、例えば観光タクシーのように「1万円で和歌山市内の観光地や見どころを案内して欲しい」と依頼があった時、もしもタクシーの運転手さんが「案内できるところはないわ」など答えるとすれば、もう和歌山市が観光地だとは言えなくなります。観光地は名所、旧跡と共におもてなしのレベルも備えておく必要があるからです。JR和歌山駅に到着した観光客が、最初に会う人がタクシーの運転手さんである可能性はあるのです。

知人はこれではいけないと思い、僕に電話をしてくれたのです。「JR和歌山駅は観光客を受け入れる玄関口です。タクシーの運転手さんが悪いのではないと思います。観光客への対応のために観光情報を伝えていない観光行政の悪さだと思います。直ちに是正が必要だと思い連絡しました」ということです。

正にその通りだと思います。

更に驚いたことがあると意見をくれました。平成30年は明治維新150周年を迎えた年であり、和歌山県もその観光の取り組みをしているのですが、取り組み内容も知らされていないことや、運転手さんが「明治維新150年」を知らなかったことです。

明治維新150年を活用して観光誘客に努めようと明治維新に関係した多くの府県が取り組んでいます。和歌山県も明治維新に関係していますが、現在のところ、観光行政面での明治維新150年による集客効果は少ないように感じます。運転手さんも知らないぐらいですから、和歌山県と明治維新150年との関係性は県内にあまり浸透していないと思います。

観光客に必要な情報が運転手に行き届いていないこと。それが大きな問題です。観光面での情報提供など、必要なことを早急に対応することを求めます。

その他

事務所を訪ねてくれた友人と和歌山県内の動向に関して意見交換を行いました。内容は薬物依存の人が増加している問題や南海電鉄とJRの乗り入れすることの効果についてなどです。

大阪は御堂筋線の箕面市までの延伸やなにわ筋線の建設計画などがあり利便性の向上が図られていますが、和歌山市内では南海電鉄とJRを接続することが全く進展していません。和歌山県と和歌山市、事業者で協議会を設置しているところですが、議論の進展が見られないことが残念です。