どの府県でも郷土の偉人を敬いその志を教育や観光に活かすなど大切にしています。現在の顕彰のあり方を見るだけで、偉人を誇りと思っているか、そうではないかを推測することができます。
例えば日南市の偉人は小村寿太郎です。小村氏は明治17年に外務省に移っていて、陸奥宗光伯に認められて明治26年に清国代表行使を務めています。その後は明治34年に桂内閣の外務大臣に就任しています。明治44年に日米通商航海条約を調印して関税自主権の回復を果たしています。当時のわが国の最大の課題であった不平等条約、関税自主権を回復したことは現代においてもわが国の外交史で輝いています。
日南市では小村寿太郎の功績を大切に思い、国際交流センター小村記念館で資料展示室において遺品と共に展示されています。そして日南市の子ども達の教育に活かしているのです。素晴らしいことだと思います。
当時外務省職員であった小村寿太郎を抜擢したのが陸奥宗光伯ですが、残念なことに和歌山県内で資料館もパネルなどを展示しているスペースもありません。せめて「陸奥宗光伯常設展示室」を開設して欲しいという依頼をいただきました。平成29年度は陸奥宗光伯没後120年を記念して、和歌山市や田辺市でパネル展を開催していますが、巡回展だったことから、現在はどこにも展示されていない状況です。この時に使用したパネルがあるのですから、たとえば和歌山県立図書館などに常設展示すれば訪れる人が多いと思いますし、地元として偉人を顕彰する気持ちが表れるものだと思います。是非、常設展の実現を目指したいと考えています。
そして外交史料館で開催されている外交史料展の地方での開催についてです。東京での開催を終えた後は北海海、鹿児島で展示をする予定ですが、和歌山県として、次年度にでも開催することを検討すべきだと思います。明治から昭和の外交を貴重な資料に基づいて知る機会になりますし、国書、親書を見ることで生きた歴史の迫力を感じることができるからです。
今日の打ち合わせでは「郷土の偉人を大事にして欲しいと思います」という話を伺いました。郷土の偉人を敬うことと教育に活かすこと、そして後の時代に伝えること、それが郷土の偉人が望んでいることだと思います。
平成31年度の和歌山県としての政府要望について説明を受けました。5月31日に知事が各省庁を訪問して要望活動を行う予定になっています。この政府要望案は53項目あり、和歌山県として実現を図りたい政策が並んでいます。以下に主な項目を記載します。
- 京奈和自動車道と第二阪和国道を結ぶ連結道路の調査を推進すること、京奈和自動車道関空連絡道路の調査を推進すること。
- 和歌山南スマートインターチェンジへのアクセス道路に必要な予算を、継続して確保すること。
- 関西空港、紀淡海峡大橋、四国高速交通のインフラの早期実現を目指すこと。基本計画路線である四国新幹線を整備計画として決定し、関西空港と紀淡海峡ルートを位置づけること。そこから第二国土軸を実現させること。
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特定複合観光施設区域の認定について。これはIRを和歌山県に誘致しようとする提案であり、国際競争力の高い滞在型観光を実現できる優れた区域整備計画から客観的に認定すべきことを要望します。和歌山県は大阪に隣接していますが、隣接していることが不利に働かないような和歌山県としての構想の提案を見てくれることを要望します。
特定複合観光施設区域整備法案では、「三か所を超えることはならない」とされていますし、相対的評価で認定されることになります。 - 海流発電やメタンハイドレートの開発など海洋エネルギー開発の促進を継続して要望します。
- 果実輸出拡大に向けた輸出解禁要請と植物検疫条件の早期合意について要望を行います。特に中国への果実の輸出解禁要請を依頼します。
- 林業公社を支援している地方公共団体の財政負担を軽減することを要望します。国の方針に従って事業を進めてきた地方公共団体が大きな負担をしている現状から、林業公社への公庫への償還金を国が負担する制度を創設することや、林業公社を支援する県に対する地方財政措置を充実させることを要望します。
平成30年度海草・向陽同窓会運営協議会を開催しました。役員の皆さんに昨年度の活動報告と決算と本年度の活動計画案と予算案などを提案し、全ての議案の承認をいただきました。平成30年度も引き続き同窓会長の再任をいただきました。
開会に際して挨拶の主旨は次の通りです。
皆さん、こんばんは。平日のお忙しい中、本運営協議会に出席していただきありがとうございます。今回は来月の同窓会総会に提案する議案の審議をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
本年度、会長に就任してから学校行事や同窓会行事に参加させてもらっています。東京地区同窓会や高等学校同窓会連絡協議会、そして今年1月に成人を迎えた卒業生の成人式典、3月の卒業式などに参加して、向陽高校の良さを伝えています。
東京地区の同窓会は多数の参加者があり盛り上がっていますし、成人式では若い同窓会生がしっかりしていることを確認できて頼もしく思っています。
また県下の高校同窓会連絡協議会では横のつながりと情報連携が図れているので、私達の活動の参考にしたいと考えています。
また学校に来る機会が増え、在校生が活躍している姿に接しています。現役の学生が輝いていると同窓会生も輝きますから、同窓会としても学習の支援やクラブの応援をして輝きを増したいと思いますのでご協力をお願いいたします。
そして硬式野球部は春の大会でベスト4に進み、見事な夏の和歌山県大会のシード権を獲得しました。嬉しいことなのでここで紹介しておきます。このように勉強もスポーツも頑張ってくれている在校生を私達もしっかりと応援して、学校を盛り上げたいと考えていますので、皆さんの協力をお願いして開会の挨拶とさせていただきます。
そして校長先生からは学校の運営方針を伝えてもらいました。本年度のテーマは「さすが向陽」です。さすが向陽と言われるようになって欲しいと思いますし、同窓会としても「さすが」と言われるような存在になりたいと思います。
参考までに昨年度の学校のテーマは「信頼される向陽へ」でした。毎年、同窓会として確認して実践したいテーマが掲げられています。今後、益々母校が発展することを期待しています。
- 和歌山市への感震ブレーカーの補助制度の利用について確認を行いました。高齢者の皆さんには安全確保のため、この補助制度を利用して欲しいと思います。
- 介護保険の取り扱いに関して和歌山市と協議を行いました。丁寧な対応をしてくれたことに感謝しています。