こどもの日は昨日でしたが、今日、こどもの日のお祝い会として、こばと学園の子ども達を招待した会合を行いました。集まってくれた大人からお祝いのメッセージを贈りました。僕からも子ども達にメッセージを贈りました。
こんにちは。こどもの日を迎えてこばと学園のみんなをお祝いしようと思ってこの会を開催しました。そう、私達大人はみんなの将来が今よりももっと良くなることを考えて仕事をしています。今の生活も良くしたいと考えていますが、みんなの将来は今よりももっと良いものにしようと考えて仕事をしているのです。
僕が子どもの時の大人も、きっと同じ思いで仕事をしていたのだと思います。当時、「この子ども達が大人になった時、今よりも良い和歌山市を作ろう」と思ってくれていたに違いありません。現在の和歌山市の姿は、いまから50年も60年も昔の大人が理想の姿を描いて作り上げてくれたものです。だから今の大人である私達は、みんなが大人になった時のことを考えて将来の和歌山市を考えて、今作っているのです。
だからみんなも大人の話をよく聞くことが勉強になることだから、しっかりと聞いて欲しいと思います。
ところで僕は子どもの時のことで残念に思っていることがあります。それは子どもだった僕に大人はメッセージを伝えてくれていたのですが、その全てを忘れてしまっていることです。入学式や卒業式、授業や日常の中で、数えきれない程のメッセージを伝えてくれていたと思います。でもその全てが残っていないのです。もし残っていたら随分賢くなっていたと思います。
そこで聞いた話を忘れない方法を考えました。それはボールペンとメモ用紙を常に持っていることです。人から聞く話は宝物ですから、覚えておく方が良いことがいっぱいあります。でも話を聞きながらメモを取るのは大変だから、話の中で一つだけでも良いので、「いいなぁ」と思った言葉だけを書いてみてください。
一つの話でひとつの言葉だけ書くだけで良いのです。授業で聞いた話、こばと学園の先生から聞いた話、今日、これまでの時間に集まってくれた人たちがみんなに話してくれた話、それらの話の中で一つでも覚えておくと、将来、きっと役に立ちます。今日一つのメモを書く、明日も書く、これが積み重なっていくとたくさんの言葉が君たちのところに溜まります。これが宝物になるのです。
その理由を話しますね。今日、話してくれた人も、入学式や卒業式で挨拶をしてくれた大人たちも、君たちに何かを伝えようとして一所懸命に話す内容を考えています。前の夜かも知れませんし、一週間ぐらいかけて考えて原稿にしていることもあると思います。挨拶をする大人は、伝えたい何かを考えて言葉にしてみんなに話しているのです。
だから大人が経験から学んだこと、これまで勉強して得た知識、本を読んで感動した話などをみんなに話しているのです。みんなに伝えたいことを一所懸命に考えて話してくれていることを分かれば、これからは大人の話を真剣に聞いてみようと思うでしょう。
今日伝えたいことはこのことです。みんなが大人になった時、今よりもよい社会にするために、今の大人は頑張っています。今日、みんなに話ができる機会を持てたことを嬉しく思います。ありがとう。
子ども達に気持ちが届いていたら嬉しく思います。
この会に参加した大人の皆さんから「すごく良い話です」と話してもらえたことを嬉しく思います。
その後、披露宴に出席しました。若い二人のお祝いの席に招待してもらってお祝いできることを嬉しく思います。心からお祝いいたします。おめでとうございます。