活動報告・レポート
2018年4月24日(火)
和歌山県の観光
和歌山県の観光

和歌山県を旅行した皆さんから観光振興のアイデアをいただきました。

ひとつはすさみ町にある恋人岬です。ここは波と波とが交差する不思議な海岸です。右から押し寄せてくる波と左から押し寄せてくる波がぶつかり合う海は、それほど多くないと思います。偶然、立ち止まった地点が恋人岬だったようで、「この光景に感動しました」と撮影した動画を見せてくれました。動画を見せてもらうと、左右から押し寄せる波がぶつかり合って不思議な光景でした。

「この地点は和歌山県の観光名所になりますよ」と発見した珍しい地点について弾むような声で話してくれました。この話を聞いて古い映画「リトル・ロマンス」を思い出しました。

映画で語られたベネチアの「ためいき橋」の伝説はこの映画のヒットで観光名所となり、世界中からこの橋を見るために観光客が訪れているようです。日が沈む時間に教会の鐘が鳴り響き、その時ゴンドラでためいき橋を通り抜ける二人は結ばれるという伝説です。

すさみ町の恋人岬も波が重なる海岸として売り出す方法があると思います。和歌山県の観光名所として面白い地点だと思います。

ところで「リトル・ロマンス」の中で伝説として取り扱われた「ためいき橋」のサンセット・キスの伝説は「作り話」だったというのが映画の結末です。作り話でも本気でそれを信じれば、そこに辿り着けることを教えてくれるのがこの映画のポイントだと思います。作り話でも作り手が本気で語り聞いた人がそれを信じるなら、それは後に伝説となり真実に発展することがあります。

恋人岬も現代の伝説を生み出せそうなポイントのように感じます。

もうひとつが由良町のスヌーピー島です。この島の存在も知りませんでしたが、島の形が「スヌーピーが横に寝そべっているような姿に似ている」というものです。写真を見てもらったところ、そう言われて見るとそう見えてきます。

このように和歌山県には自然が与えてくれた観光地になれる地点がありますから、観光地としての要素を持たせて売り出すことも検討する価値はあります。

外からの視点による意見や提案は地元からの視点では見えないものがあり、「こんな価値があったのか」と思うことがあります。気づかないことを気づかせてくれるのが外からの視点ですから、素直に聞き入れたいものです。

紀州語り部

紀州語り部活動をしているSさんは、いつも元気に溢れています。最近、活動の様子が伝わって来なかったので「どうしているのかな」と思っていたのですが、今日会って話をすると「体調を崩していた」様子でした。

呼吸器系と頭痛がひどく語り部の活動ができない状態だったそうです。この時、病気になって初めて涙を流したと聞かせてくれました。「病気で弱気になったことはない自分が、こんなに弱気になっていることが悔しくて涙を流しました」ということです。

そのため一時期「こんな体調だともう語り部もできない」と思ったこともあったようですが、周囲の励ましによって「よし気力で治して見せる」と思い、治療を続けたということです。 その結果、どちらの疾病も克服し、現在は和歌の浦や友ヶ島など紀州語り部の活動に復帰しています。

現在の心境を聞かせてくれました。「もう語り部の活動はできないと思っていたけれど、皆さんの励ましのお蔭で復活することができました。人に支えられているのだから、これからは自分が恩返しをすることが大事だという思いが一層強くなりました。人のお役に立つことすることが使命だと思っています。そのためには健康が一番です。これまでも言葉では健康が一番と言ってきましたが、自分が病気になって本当に健康が一番だと思うようになりました。健康がなければ人のために尽くすことはできません。だから健康を維持し、人のために尽くせる語り部活動を行いたいと考えています」と話してくれました。

早速、復帰してからの語り部活動の様子とこれからの豊富を聞かせてくれました。Sさんはテキストに書いてあるような語りをするのではなくて、自分が現場で感じたこと、地元の人に聞いたことを中心に語る内容を独自に作り上げているので、隠された物語も語ってくれています。

「和歌山市を訪れる観光客を自分の言葉と案内で楽しんでもらいたい」と話すSさんの気合いに引き込まれました。

外交史料館

外務省外交史料館別館展示室で開催されている「外務省外交史料館 明治150年記念展示 国書・親書にみる明治の日本外交」が好評のため平成30年5月31日の木曜日まで延長されたと教えてもらいました。

この明治150年記念の企画が好評のため、多くの人が資料館を訪れていることからの延長されているようです。和歌山県に縁のある陸奥宗光伯に関する資料も展示されているので、郷土の偉人の活躍した時代を感じるためにも訪れたいと考えています。