電機連合和歌山地域協議会の政策制度セミナーに講師としてお招きをいただきました。参加してくれた皆さんに、「県政を分かり易く伝える」ことを目指して講義をさせていただきました。午後6時30分から8時頃まで、参加してくれた皆さんと県政の話と意見交換を行い、とても楽しい時間となりました。
僕から話した内容は次の通りです。
1.関西広域連合の発足から現在までの取り組みと目指していること。
2.関西広域連合の課題である、広域観光とインバウンド観光客の関西周遊の取り組みについて。中でも和歌山県周遊につなげる方策について。
3.和歌山県内の高速道路の状況について。
- 和歌山南スマートインターチェンジ、有田ICから南紀田辺ICまでの四車線化、すさみから串本までの延伸について。
- 京奈和自動車道と第二阪和国道の連絡道路について
- 京奈和自動車道と関西空港の連結道路について。
4.白浜空港の民営化と国際線化について。
5.自動運転技術と道路環境の整備について。
6.薬物乱用防止の取り組みの必要性について。
7.水素社会実現に向けた取り組みについて。
8.IRの現状認識と誘致について。
以上の項目について説明をいたしました。
皆さんから頂戴した主な意見は次の通りです。
1.和田川の治水対策の現状と将来見通しについて。平成29年10月の台風21号でもこれまでと同じように浸水被害を受けたように、早期改修の要望を受けました。
- 毎年のように浸水被害が出ている地域の不安を払拭するための必要性があります。和田川と共に貴志川や紀の川を含めた総合的な河川改修の現状と将来計画について説明を行いました。
2.外国人観光客のための周遊観光できるバスやタクシー、案内表示の必要性について。
3.JR和歌山駅から市内の主要場所までの公共交通の充実について。特にバス路線が弱いので通勤、通学に役立つような増便と時刻改正について。
4.新しく供用開始した幹線道路と従来の道路の交差点付近が常に渋滞していることに関しての改善について。
- 新しい幹線道路に進入する際の右折、左折に時間がかかり過ぎるので移動時間が読めないので不便さを感じていること。
5.IRは賛成ですがそれに伴って周辺産業の振興につなげて欲しいこと。
- 雇用と経済効果は勿論のこと、観光客がJR和歌山駅からIRに移動するための公共交通の利便性向上を図ることの必要性について。
- ショッピングや娯楽施設は、地元の私達が何度も行きたくなるような施設にして欲しいこと。IRに来た観光客が和歌の浦や和歌山城などの観光地を訪れるような周遊コースの設定の必要性について。
- 外国人観光客の移動手段が乏しいので充実を図ることについて。
6.インバウンド観光客がホテルに宿泊した後、街に出て来ないことについて。
- 観光客が増加しても街中が活性化していないのは外出を誘導する施策に欠けているからだとの指摘がありました。飲食店の紹介やナイトライフを楽しめる施設の紹介など、観光行政の実力が試されることについて。
7.大学の誘致と共に働く場所の確保を図って欲しいことについて。働く場所がなければ地元に帰って来てくれないので引き続いての企業誘致の必要性があること。
- 和歌山市に誘致した3大学はいずれも資格を取得できる学部です。薬剤師や保育士など、資格を取得できれば地元で働くことができるので、まずは大学の開設を目指し、同時に企業誘致にも努めます。
皆さんとの意見交換では地域の課題や要望を聴かせてもらえました。これらの課題を県政に反映できるように取り組みます。
- ライオンズクラブのマーケティング・コミュニケーション委員会に出席しました。機関紙の発刊や次年度の平和ポスターコンテストの実施と薬物乱用防止のための取り組みなどについて議論を交わしました。
- 夏から秋にかけての研修会の実施内容と時期について協議を行いました。今年も皆さんと共に研修の機会を持ちたいと考えています。