エフエムワカヤマ開局10周年記念式典が開催されました。早いもので開局してからもう10年が経過していることに驚くと共に、10年を迎えたことを嬉しく思います。ラジオ局を開局することは簡単なことではなく、むしろ開局はとても難しいことです。開局に向けた挑戦を山口理事長が果敢に行いました。理由は、もし南海地震などの大災害が発生した場合、和歌山市にコミュニティエフエムがないと情報が行き届かないので何とかしなければという強い思いが要因です。それに加えて、当時、全国の府県の中で県庁所在地にコミュニティエフエム局がないのは和歌山市だけだったことも挑戦した要因です。
「和歌山市にコミュニティエフエムがなければ自分が立ち上げよう」と思い、総務省に何度も通ったのです。理事長が開局しようと決意してから、開局するまでの道は長い道のりでしたが、ようやく開局できたのが10年前ということになります。当時を思い出すと「よくここまで来ることができたなぁ」と感慨もひとしおです。
開局から10年経った今も理想は変わることなく、公共の電波を活用して大地震などから和歌山市民の安全と安心を守るお役に立つことです。コミュニティエフエムだからこそできるきめ細かな情報発信が市民の皆さんの安全を守ることになります。台風や地震が発生した場合、即座に臨時放送に切り替えてくれるので、とても安心感があります。
もう一つ、全国のラジオ局や地方自治体から注目を集めている挑戦があります。それはAIを活用した番組を制作していることです。AIアナウンサーの「ナナコ」と「ハチタロウ」が、休日など人間が放送に関われない時間帯の番組を担当してくれているのです。これは全国で初めての取り組みで、全国のラジオ局や地方自治体から多数の問い合わせが来ています。
このように理想を掲げ続けながら、新しい挑戦を行っているのがエフエムワカヤマです。開局10年ですがこれからがスタートです。和歌山市にエフエムワカヤマがあって良かったと思っていますが、その役割はますます重要になっていくと思います。
理事長は挨拶の中で「ラジオは斜陽産業だと言う人がいますが、そんなことはありません。災害が発生した場合の迅速な情報提供と地域の隅々まで行き渡るきめ細かい情報発信などの強みがあるからです。そしてAIを活用する番組作りにはラジオの明るい未来があります。可能性を感じる限りラジオはこれからも重要な役割を果たします」という主旨の挨拶に感動しました。
参考までにコミュニティエフエム局は全国に315局あるそうです。如何に地域に密着し市民の皆さんと共に存在しているのか分かる数字です。市民が欲する情報の発信と災害発生時などの安心と安全を与え続けてくれている存在がコミュニティエフエム局ですから、これからも和歌山での存在意義は輝きを増していくと思います。
エフエムワカヤマ開局10周年を心からお祝いいたします。おめでとうございます。
和歌山市のメイン道路が、JR和歌山駅から和歌山市役所などの中心市街地に向かう「けやき大通り」です。最も利用者が多い道路のひとつです。ところが車線を区切る白線の色が薄れていて車線がどこにあるのか分からなくなっています。観光客や県外から来るビジネス客から「車線が分からないので運転していて怖い」いう声を聞かされます。
和歌山市民は慣れているので気づかないかも知れませんが、「運転していて怖い」と思われるような道路環境は良くないと思います。特に「けやき大通り」は和歌山市のメイン道路ですから、危険な状態であることは恥ずかしいことです。ここに限らず、白線や横断歩道の色が落ちている道路が多いので、これらに対応していきたいと考えています。