午後7時から9時まで議会報告会を行いました。今日の議会報告会は新宮市内で開催しました。年に一度ですが、議会報告会の依頼をいただいているので、毎年、新宮市に来ています。今回の議会報告会は1年半ぶりのことになります。会場に入り皆さんと挨拶を交わし、毎年、楽しみに待ってくれていることが分かりました。
それは、仕事を終えてから一旦、自宅に帰って夕食の準備をして報告会場に来てくれた人や、年度末で仕事が忙しい中、切り上げてきてくれた人。そして仕事の途中で会場に来てくれて、議会報告会を聞いた後、また仕事に戻った人もいるなど、時間に都合をつけて参加してくれている人が参加してくれたことから分かり「年に一度の機会だから」と思い報告会を行いました。
主催してくれた人からは「片桐さんが新宮市に来てくれる機会は一年に一度だけです。この機会を大切に思って下さい。そして片桐さんとの交流機会を有意義なものにして欲しいと思います」という主旨の挨拶をいただきました。
このように温かい配慮と期待をもって参加してくれていることに、深く感謝する次第です。僕からの議会報告は、平成30年2月県議会の一般質問で議論したことや太陽光発電に関する条例案、平成30年度の和歌山県の施策の中で、新宮市に関係する道路施策や白浜空港の民営化と国際線化の話などを中心に説明を行いました。
高速道路延伸や白浜空港の国際線化、そしてメタンハイドレートの話は、特に関心を持ってくれたように感じました。
インフラ整備や新しいエネルギーは地域振興や経済対策につながるものだからです。議会報告と質疑応答の時間は、あっと言う間に経過していました。
主な質問や意見は次の通りです。
- 工業高校や専門学校の誘致を望んでいます。新宮市では技術的なことや専門分野のことを学ぶ機会がないので、市内で働ける人材を育成することが出きていません。今のままでは若い人たちが新宮市外に出ていく傾向が続き、市の発展は考えにくい状況になっています。働く場所は欲しいのですが、地域として人材の育成を求めたいと考えます。
- 若い人の働く場所が必要です。新宮市をはじめとする紀伊半島の南部地域は、人口が減少し続けています。このままでは未来はありません。地元の若い人が学校を卒業後に働ける環境整備や、県外に出た学生が戻って来られる職場環境を整えて欲しいと思います。今のままでは未来を感じることはできません。
- 市町村によって申請書類の書き方や必要書類の取り扱い、その申請に関する解釈に違いがあり戸惑います。行政手続きを円滑に進めるためには、どの市町村おいても申請書類の統一化を図ることや、同じレベルの指導をして欲しいと思います。特に大事な仕事の場合は、市町村にとらわれることなく和歌山県全体の問題として扱う必要があります。
- 年中、サーフィンができるのは和歌山県だけです。太平洋側は冬の風がサーフィンに適していないので、冬は日本海側の海に行くことになります。ところが和歌山県は冬でもサーフィンができる貴重な県なのです。季節によって風向きが違いますから、和歌山県だけが年中サーフィンができる県なのです。もっとアピールして欲しいと思います。一年を通じてサーフィンができるのは和歌山県ですから、「年中サーフィンができる和歌山県」を売り出して欲しいと思います。
- 子どもが現在、大学の工学部で学んでいます。元々土木工学には興味がなかったのですが、紀伊半島大水害が発生した時に、地元であったことから不自由を体験し、そして度々ボランティアに行きました。その経験から「僕は災害に強い地元を築きたい。和歌山県を安全な県にしたいので工学部で土木のことを勉強したい」と言うようになり進学しています。やがて地元に戻ってくれると思いますので、片桐さんが今日話してくれた和歌山県の災害対策は参考になります。道路や橋梁、護岸の強化対策など子どもに話をします。
以上のような意見や感想を聞かせてもらいました。皆さんの生活シーンの中の一部にでもお役に立てたなら幸いです。参加してくれた皆さんに感謝しています。