活動報告・レポート
2018年3月26日(月)
人を育てる
濱口梧陵氏の銅像

和歌山県議会棟にある和歌山県議会初代議長の濱口梧陵氏の銅像の前の桜が咲いています。暖かい春の到来を告げてくれるもので爽やかに感じました。平成30年2月議会を終えて県政は新年度へと向かっていますが、新政策の準備や人事異動などで新しい環境も整いつつあります。

人を育てる

人を育てる立場にある人は時間と忍耐が必要です。既に大人になって時間が経過している人は経験という財産を得ていますから、若い人に対しても今の自分と同じ感覚を持っています。そのため若い人が出来ないと「そんなこともできないのか」だとか「礼儀ができていない」ときつく言うことがあります。しかしそれは自分が経験を積んで知っているから言えるものであって、自分も若い頃は、「できないこと」や年長者に対しての「礼儀を欠くこと」があったと思います。それらのことは人と接する中や仕事をしてきた中で失敗して学び、また先輩から教えられて成長してきたから言えるのです。が、人はそれらの成長の過程を忘れてしまっているので、最初からできていたように思っているのです。

そのため若い人が、そのことをできていなければ怒ることがあります。しかし誰でも十分に経験をしていない時代は知らないことが多いので、大人であれば、花を咲かせるまでには水や養分を与えるように、教え導くことが役割なのです。最初からきれいな花を咲かせる人はいませんから、立場ある人は導くことが使命だと思います。

人が根を張り、幹を太くし、枝葉を伸ばすまでには時間がかかります。育てることが大人の役割だと自覚して若い人と接したいものです。

相談事

最近の人間関係についての相談がありました。親しくしていた人が突然、「人格が変わることがある」という内容です。人が変わるのは仕方ないとしても、何かが起こったことから突然、敵視され批判や中傷を受けていると言う事例です。確かに最近、突然人格が変わったという相談事が多いのですが、それは情報過多であることから、知らない分野のことでも簡単に知識を得ることができることも原因となっているようです。困ったことがあればインターネットで調べるので、そこから得た知識で権利を主張してくるようです。しかし深い意味や事例によって根拠が違いますから、インターネットから得た知識は全て普遍的なものではありません。何かトラブルがあればその知識を適用して主張してくる。そして聞き入れてもらえなければ批判や中傷をすることや、法律家に依頼していきなり訴えられる事例もあるので、情報社会の怖さを感じることがあります。

親しい人同士であれば話し合うことや譲り合うことで収まると思いますが、激高型の人もいて直ぐに紛争に発展することもあるようです。いつもと同じ日常を過ごしていても、自分が気付かないところで誰かが何かを企んでいることもありますから、十分気をつけたいものです。

輝き

「人は誰でも輝いているのだから、その輝きを見てあげないと」という話を聞かせてもらいました。誰でも輝いている、輝こうとしている。だから輝く前の段階で潰すようなことはしてはならないのです。人が輝くためには行動しますから、どうしても目立ってしまうことがあります。そんな時「自分だけ目立とうとしている」などの批判がありますが、行動すると目立つのは当たり前のことです。人は動きがあるところに視点が行きますから、それが目立ってしまうのです。

言葉も大事ですが、言葉に行動を伴わせることはもっと大事です。言って行動することが大事なことであり、言って行動している人を批判することは人としてやって欲しくない行動です。

輝こうとしている人を応援すれば輝きは増しますが、批判すると輝きを失わせてしまうこともあります。私達は輝く社会は望んでいますが、もし社会が輝かないのであれば、人が輝き社会を元気に明るくすることを望んでいないからです。そんな人の心が蔓延すれば社会は輝きを見せてくれません。

人の輝きを邪魔することのないようにしたいものです。

今日はネガティブな相談が多く、しっかりと氣を持つことの大切さを感じました。批判や中傷に負けないようにしましょう。