活動報告・レポート
2018年3月21日(祝・水)
外務省贈呈桜の植樹式
外務省贈呈桜の植樹式

和歌山市岡公園で挙行された「外務省贈呈桜の植樹式」に出席しました。これは陸奥宗光元外務大臣がご縁を結んでくれたもので、外務省の敷地内にある桜の木から枝分かれされた桜の寄贈を受けたものを植樹する式典となったものです。言うまでもなく外務省には陸奥宗光伯の洋装の銅像が設置されていて、和歌山市岡公園には和装の元外務大臣の銅像が設置されています。外務省と和歌山市を陸奥宗光伯が結んでくれていることを誇りに思いますし、今日の式典において外務省の桜の贈呈を受けて植樹できることを誉れに感じました。外務省の敷地内の桜の木を植樹できる経験は誰でもできるものではなく、和歌山市民であり、陸奥宗光伯の功績を称えてきた一人でなければ味わえないものです。

外務省贈呈桜の植樹式

この植樹が実現した経緯を紹介します。平成28年11月、外務省と和歌山県が開催した合同レセプションにおいて岸田文雄前外務大臣から、「和歌山県御出身の陸奥宗光公の銅像横にある桜の枝を贈呈する」ことを知事に伝えてくれました。それを受けて外務省からいただいた桜の木を一年半の月日をかけ大切に育成し、今日の植樹式典へと結びついています。

本日も岸田前外務大臣から祝電が届いていますが、その中にこの経緯を伝えてくれていました。なお一言、外務省に桜の枝を分けていただけないかと相談したのが、この式典を主催してくれた「陸奥宗光外務大臣の功績を教育に活かす実行委員会」であったことを付け加えておきたいと思います。この働きかけがあって外務省から和歌山県に対して桜の木の寄贈へとつながっています。

外務省贈呈桜の植樹式

また陸奥祥子さんから祝電が寄せられていますが、この内容の中で紹介したい一文があります。

「150年前、新国家建設のために明治天皇、御皇室、徳川家、勝海舟、坂本龍馬や全国の志士、陸奥宗光伯たちが全身全霊で日本国を守り抜いたその志は、今も日本の若い青少年に引き継がれているものと信じます。外務省『陸奥宗光公像』と和歌山岡公園『陸奥宗光先生乃像』の桜が、ともに満開に咲き誇る日を楽しみにしています」というものです。実に眩いばかりのメッセージです。

外務省に関係する皆さんからこのようなきらめくメッセージをいただいたことを和歌山市民の一人として嬉しく思いますし、式典に参加した喜びを感じるばかりです。

そして幸いにも挨拶の機会をいただきました。

おはようございます。今日の植樹式典が開催できますこと、心からお祝い申し上げます。外務省から一昨年、贈呈を受けた桜の枝分かれを、陸奥宗光伯が佇む岡公園に植樹できる喜びを皆さんと共に噛みしめたいと思います。前回、陸奥宗光伯の学習をしてくれた子ども達も参加してくれたことは、この植樹式が未来へとつながることになっているので嬉しく思います。

外務省贈呈桜の植樹式

郷土の偉人、陸奥宗光伯が外務省とのご縁を今につないでくれていることは喜ばしいかぎりです。昨年、向陽中学校の生徒が修学旅行で外務省を訪れていますが、その関係で私も外務省を訪ねました。修学旅行のコースを案内していただき、最後に敷地内の陸奥宗光公像を見せてもらいました。子ども達と同じように、誉れな気持ちになる経験をしてきたところです。今年も和歌山県内の修学旅行生達が外務省を訪れることになると思いますが、その前に、ここ岡公園を訪ねていただき、事前に郷土の偉人と向き合い、ここで咲く外務省から贈呈された想いの詰まった桜を見て、誉れな気持ちになってから外務省を訪れてくれることを期待しています。

本日、この式典が挙行されましたことを心からお祝い申し上げ挨拶といたします。ありがとうございました。

外務省贈呈桜の植樹式

以上が挨拶の主旨です。出席された皆さんと共に、陸奥宗光伯の銅像の真後ろに桜の木を植え、想いを共有して植樹式を終えました。清々しい気持ちを味わえたことに感謝しています。