活動報告・レポート
2018年3月11日(日)
レッスンの光景
レッスンの光景
「SA-La」舞台チラシ

平成30年3月25日に開催予定の和歌山県の小学生ユニット「SA-La」の舞台に向けて練習が行われています。小学生限定の歌とダンスのユニットであることが特長です。そのため小学校を卒業すると「SA-La」も卒業することになります。小学校6年生にとっては最後の舞台となりますから、特に気持ちが入っています。

練習を観るためにスタジオを伺ったところ、小学生のみんなが歌とダンスのレッスンを行っていました。小学生がレッスンを受けているのですが、甘いものではなくて厳しい指導と言葉が先生から飛んでいました。

「もっと大きな声を出さないとお客さんに聴こえないよ」、「アクションが小さい。そんな振りではお客さんに気持ちが伝わらないよ」など、舞台を意識したレッスンが続けられています。子どもに対して大人でも通用するようなレッスンを行っていることに驚きました。舞台に立つということはお客さんに見てもらうことになります。お客さんが来てくれているのに素人のような歌やダンスにすることは許されません。

小学生であっても舞台に立つからにはプロ。そんなプロ意識を植え付けているように感じました。

ところで先生からの教えは大人にも通用することだと思います。

「そんな小さなアクションではお客さんは何を伝えようとしているのか分からないよ。遠くからでも、あの子は何を伝えようとしているのか分かるような大きなアクションをするように」と伝えて、レッスン場の一番後の場所に子ども達を下がらせました。先生と私達との距離が遠くなり、そこでアクションをするため大きな振りをしなければ私達に伝わりません。確かに、近くで見るのと遠くで見るのとでは感覚が違うのです。近くで見ていると「頑張っているなぁ」と思いますが、遠くでダンスをしていると距離感が遠いので姿が小さくて「あれっ」と思います。遠くからでもダンスの振りを確認できることが気持ちを伝えるために大切だと思えます。

小さな振りでは気持ちが伝わらない。気持ちを伝えるためには大きな気持ちと同じぐらいの大きな振りが必要なのです。

「見られているからと言って自分を表現することを恥ずかしがっていると、相手は見ていられないダンスになるよ。恥ずかしいと思うならやめなさい」。恥ずかしいと思う気持ちがありますが、どうせ踊るなら思い切りやる方が気持ち良いと思いますし、お客さんは応援したくなります。恥ずかしいから小さなダンスになってしまうと、応援する気持ちは小さくなります。

人前に立ったなら恥ずかしさよりも伝えたい気持ちを前面に出すようにしましょう。そうすることで気持ちは伝わります。

「お客さんを見てダンスをして」。下を向いて踊っていたり、仲間を見てダンスをしていては、自分達だけの歌とダンスになります。プロはお客さんに楽しんでもらう必要があります。だから視線は自分の前にいるお客さんです。

「笑顔がなければ応援してくれないよ」。真剣にダンスをしている表情は素敵ですが、そこに笑顔がなければ相手は共感を持ってくれません。お客さんに対しての笑顔は何よりも大事です。

「レッスン中は振付や歌詞を考えていては駄目だよ。今、考えるべきことは笑顔になってお客さんを楽しませること。笑顔がないと楽しくないよ」ということです。歌詞や振付を覚えておくことは当たり前のことで、その前提にレッスンを行うことになります。レッスンは本番を意識する場ですから、笑顔で思いを表現することが最も大事な目的となります。

これら小学生に対する指導の言葉は大人にも役立ちます。

お祝いの会

アバローム紀の国で開催されたお祝いの会に出席しました。友人達と同じテーブルに着席し、ゆったりとした時間を楽しみました。森久美子先生とフラメンコ舞踊団の踊り、民謡の演奏や安来節などが舞台で演じられ、文化度の高いお祝いの会となりました。

メモの効用

いつものクリーニング店に立ち寄った時に、「月曜日から価格改定なのです」と話を交わしました。「光熱費が上がっているから仕方ないですよね」と答えたところ、「価格改定のための作業やお客さんへの説明方法など覚えることが増えて大変です。そのため教えてもらったことはメモを取るようにしています」と話してくれました。

この店員さんは手帳を三冊用意し用途に応じて使い分けています。指導員さんから聞いたことをメモする手帳。レジに置いておく手帳、そしてお客さんから聞く要望や意見をメモするための手帳です。人は聞いたことを書くことで忘れることを防止できます。書くことで記憶に定着させることと、忘れてしまったことは手帳を見返すと思い出すことが出来ることです。

記憶だけで全てを思い出すことはできませんから、仕事をするに際しては書いて残すことが大切です。同じことを二度聞くことは教えてくれる人に失礼ですから、メモを取ることで記憶からの流失を防止できます。

そこで僕も上着から手帳を取り出して「僕も手帳にメモを取る習慣があるのですよ」と伝えました。日時と相手、簡単な話の要点を書くことで忘れても思い出すことができるからです。

メモに記録しておくことは確かに記録となりますから、仕事の要点はメモする習慣を身に付けたいものです。