活動報告・レポート
2018年3月3日(土)
関西広域連合議会
関西広域連合議会

平成30年3月関西広域連合議会が開催されました。大阪国際会議場で開催された議会は一般質問の日となりました。平成30年度予算案に対して各府県の代表議員から質問が行われ当局と議論を交わしました。僕は平成29年8月の関西広域連合議会で一般質問を行っていることから今回の一般質問はありませんでした。しかし他の議員の質疑を聞くことで関西広域の動きを知ることが出来ますから、いつも関西広域連合議会は学びの場となっています。

平成30年4月で任期満了となる京都府の山田委員(知事)が関西広域連合で最後の答弁を行いました。山田委員は広域観光行政を担当していたことから、関西広域連合で取り組んだ成果の報告がありました。中でもインバウンド観光の昨年度の伸び率は関西広域連合の府県で8パーセントも伸びています。関西に続くのは北陸で2パーセントの増加ですから、突出した成果を出しています。参考までに東京は10パーセント減少ですから、いかに関西のインバウンド観光客の増加率が凄いかが分かります。大阪から京都、そして東京を辿る外国人観光客にとっての黄金ルートではなく、関西の地方都市にも外国人観光客が来るようになってきたことは、関西広域連合の取り組みの大きな成果だと思います。

関西広域連合議会

観光都市京都府の山田知事が広域観光行政を担当してくれたことで、関西の観光力が大きく力を付けたと思います。

関西広域連合議員として思うことは、各委員(各府県の知事と政令市の市長)が素晴らしいということです。答弁を聞いているとそのことが良く分かります。とても丁寧に分かり易く、そして質問者に対して責任者としての思いを伝えてくれています。各委員の答弁は丁寧で親切、そして的確です。そのため答弁時間が長くなることがありますが、議場で聞いていると課題と解決に向かう方策を分かり易く答えてくれるので、とても勉強になるのです。「流石に首長だなぁ」と思うばかりです。

平成29年6月の関西広域連合議会から、平成30年3月議会まで和歌山県代表の議員として出席させていただきました。合計4回の議会定例会と委員会に出席、平成29年8月議会定例会は滋賀県庁で開会されましたが、僕はそこで一般質問の機会を与えてもらいました。和歌山県議会と異なる環境での質疑は、普段と違う緊張感がありましたが、残り時間1秒のところで質疑を終えたことが印象に残っています。その時、議場が「おおっ」、「凄い」という声と共に拍手をいただいたことを覚えています。

関西広域連合議会

たくさんの思い出をいただき関西広域連合議会議員として一年が経過しました。任期は平成30年6月までですが、次の議会開催は6月ですから、新しく選出される予定の議員が出席することになり、僕の出席は今回の議会が最終になると思います。

関西広域連合議会は大阪国際会議場が主な議会の場なので毎月のように通いましたが、それがなくなることから「関西広域連合議会議員としての役割を終えたかな」と思います。

振り返ってみると和歌山県代表としての責任は果たせたと思いますし、和歌山県代表として恥ずかしくない質疑や意見を提言できたと思います。各府県、政令市から選出された議員との交流も楽しいものでしたし、先に述べたように各府県、政令市の首長の答弁は勉強になりました。関西広域の課題が分かると共に、2025国際博覧会や東京2020オリンピック、そして2019年G20サミット首脳会談の大阪での開催決定など、最新の情報も分かるなど良いことばかりの関西広域連合議会でした。関西は一つであり、個性も環境も違う府県が一つにまとまることで大きな力となり中央集権という大きな力に対抗できる地方自治体になれると思います。関西広域連合は何をしているのか、地方分権を切り拓くというその役割を果たせているのかなどの意見がありますが、参加している各府県、政令市が利害を超えて関西広域連合として存在していることに意味があるのです。背景の違う府県や政令市が広域連合としてまとまることが奇跡のようなことであり、それが8年も続いているのですから、その社会的役割は十分にあると思います。

関西広域連合議会

最後に、この一年の評価として、関西の中の和歌山県の存在を関西広域連合で広く広報できているならとても嬉しいことだと思います。

送り出していただいた議員の方々、議会関係者の皆さん、事務職の皆さんなど全ての皆さんに感謝しています。ありがとうございます。関西広域連合と議会がこれからも発展し、構成府県と政令市の発展につながることを心から祈念しています。