「私は以前、経理の仕事をしていました。経理の仕事はパソコンと向き合う仕事なので、直接お客さんと向き合う仕事は出来ないと思っていました。今、こうしてお客さんと話をする仕事に就いています。半年が経過して『何とかやっていける』と思えるようになっています。お客さんとの会話は難しいのですが、難しいことを克服していくことの楽しさを感じ始めています。短い時間の中でお客さんと会話できるようなネタを集めること、考えることが楽しみです」と話してくれました。
定型的な仕事よりも形のない仕事が難しいと思います。自分で考えること、現場に行くこと、人と議論することから、形のない仕事の輪郭を見つけなければならないからです。能動的な姿勢を持たないことには、形のない仕事を形のある表現にすることはできません。
一人の考えやアイデアは限られているので、チームとして仕事を進めることが形のない仕事に求められることです。
さて、この方がお客さんと接し始めて気付いたことがあると話してくれました。それは「80パーセントのお客さんが常連のお客さんだということ」だそうです。つまり常連のお客さんの特徴を把握し、その人が好む話題で話し掛けることが必要だということです。お客さん毎の話題を把握し話すようにしてから、お客さんとの会話が弾むようになってきたと言います。
「このお店に来てくれるお客さんは良い方ばかりです」と話してくれるように、店内は明るい雰囲気が充満しています。それはお店のドアが開いた時に「こんにちは。今日は寒いですね」と進んで声を掛けていることから店内の物語が始まっているからです。店員さんから声を掛けることでお客さんも返事をしてくれるようになります。人間関係が出来上がると、お店に入ったお客さんの方から「おはようございます」などの挨拶をしてくれるようになったと言います。言葉のキャッチボールが店内の雰囲気を明るくしているのです。
店内で挨拶が交わされ、会話する雰囲気があることが明るさの秘訣です。担当する店員さんの心掛けで創ることができるのです。人によって仕事が違ってくることの模範事例となるような話と店内の雰囲気を感じました。
挨拶と会話が店内の雰囲気を明るくしてくれます。これはどこの会社や事務所でも通用する法則だと思います。しかし何事も言うのは簡単ですが実践することが難しいので雰囲気が良いと感じるお店はそれほど多くないのです。
店員さんとお客さん、働く人同士の挨拶や会話が交わされる店内や事務所になれば、人が集まり賑わいが創出され経済活動も始まります。
県外の起業家が和歌山県で新規起業する場合の支援制度や太陽光発電に関わる条例案について確認しています。和歌山県で起業する人は他府県と比較するデータが手元にないので分かりませんが、それほど多くないと思っています。県内で起業する人も県外の人が和歌山県内で起業する場合も、県として補助制度を設けることで起業が増加すると予想できるので賛成です。
今週、ある方が大阪市から和歌山市内で起業するために来てくれました。和歌山市内に本社登記を行い、社長自ら和歌山市内で住んでくれることになりそうなのです。このような起業家を和歌山県が支援することになれば、創業時の恩を忘れないばかりか、企業として成長した場合も和歌山市から離れないと思います。創業時の苦労を支援してくれた和歌山県のことを若い起業家は忘れないと思います。
勇気を持って起業した人達を支援する和歌山県でありたいものです。
シルバーユニオンの会で大阪への国際博覧会誘致の署名を集めたことに関して、この次の展開方法を話し合いました。