音楽とダンス、そしてスケボーなど、和歌山市内でも若い人たちが楽しんでいる文化活動があります。それぞれのライフスタイルによって活動場所や時間、ファン層などが違うので融合する機会は少ないと思っていました。しかし若者文化とも言えるダンスや音楽、スケボーを楽しむ人達が集まってイベントや講演会などを実施することで横のつながりが発生し、お互いの交流を通じて大きな流れを作ることができるかも知れない。そんな話をしました。ダンスとスケボーを合流させたイベントもあるようで、そうなると人の交流も発生します。スケボーの世界の課題を、ダンスをしている人にも知るところになり、協力体制を整えてくれることにもつながります。逆にスケボーを楽しんでいる人がダンスに興味を持ち、交流する機会へと発展することもあり得ます。文化は独立したものではなくて交流することで文化度は高まると思いますし、新しい文化が生まれることもあるかも知れません。
和歌山市内で交流の機会を創り出す動きもあることを聞かせてもらいました。ダンスを楽しんでいる一人の人が「スケボーの練習場ができるんでしょう」と質問してきました。
「動きはあるけれどまだ最初の段階ですから、できる、できないはこれからの話です」と答えましたが、スケボーの人達の課題が伝わっていることを知り、横の連携ができていることに驚きました。
単独ではできないことでも大きな和になければできる可能性が出てきます。分野を超えて協力することや支援体制ができることが「できる」ために必要なことです。
若者文化の盛り上がりが欠けると言われることもある和歌山市ですが、そんな環境を作り出しているのが大人です。
和歌山市にスケボーの練習場がないことを恥ずかしいことだと思わないことが問題なのです。ダンスの発表をする機会が創り出せていない和歌山市であることが問題なのです。
他の府県ではスケボー練習場で大人も子どもも楽しむことが出来ますし、ダンスを発表できる舞台もあります。若者文化を理解しているのであれば、そんなコミュニケーションの場が存在していないことを恥ずかしいと思わなければいけません。
この問題を提言すると「必要がない」、「予算がない」、「一部の人の意見だ」、「時期が到来していない」などの反対論が出て来ることは必至です。過去、そうして若者文化の発展を妨げてきた経緯があります。若い人が県外に流失していくには様々な理由かあります。若者文化を理解しない大人が多いこと、地元の地方自治体が理解してくれないことなども流失している理由の一つだと思います。
若い人達が興味を持っていることや、楽しんでいることなどに理解を示すこと。それが若い人と交流できる社会です。それがなければ若い人の県外流失が止まらないばかりか、若い人達が移り住んでくれない地域になると思います。
和歌山県にダンスやスケボーなど若者文化を支援する制度がないのが現状です。若者文化の支援も行政課題だと感じています。
まずは若い人たちの意見を聞くことから始めなければ先に進みません。昨日の「ダメゼッタイライブ」には行政職員さんがライブ会場に来てくれました。テーマを持ち盛り上がりのあるライブを行政職員さんが体感して、和歌山市内の若い人達のエネルギーを感じてくれたと確信しています。現場に来てもらって体感してもらうことが理解してもらうために必要なことだと思います。スケボーもダンスも、その他のことも、現場を知らない関係者に来てもらうことが始まりだと思います。
これ以上、和歌山県の社会環境が若い人達の情熱、エネルギーを消してはならないと思います。
- 夕方から懇談会に参加しました。和歌山県民所得水準と人口減少問題、若い人たちが県内で働ける環境整備など、県政のあり方について意見を頂戴しました。難しい課題ですが、皆さんが解決すべきことだと考えているので道筋をつけたいものです。
- 「松山城はロープウェイで天守閣までいけます。高齢者や障がい者への配慮がなされていますが、これらの方々は、和歌山城の天守閣に行くことに苦慮しています。ユニバーサル化を検討して欲しいと思います」と意見をいただきました。観光のシンボルに誰でも行けるようにして欲しいとの要望です。