活動報告・レポート
2018年2月11日(祝・日)
ダメゼッタイライブ
ダメゼッタイライブ

薬物乱用防止を呼び掛ける「ダメゼッタイライブ」を開催しました。和歌山ゴールドライオンズクラブが主催したもので、和歌山市内の「シェルター」でのライブで「薬物は絶対にダメ」を訴えました。

この企画に賛同して、京都市から「Sweet&Bitter.」、奈良からは「NONO with COCO」、そして東京からは「SHO」が応援に駆けつけてくれました。和歌山市内のミュージシャンだけではなく、他の地域のミュージシャンにも「ダメゼッタイ」の呼び掛けを波及できたことに意味があると思います。それは和歌山県として「ダメゼッタイ」を訴えるライブイベントを実施していることを多くのミュージシャンがSNSで発信してくれていることから感じることです。

ダメゼッタイライブ

さて今回のライブは、昨年から計画し、企画、準備を続けていたもので、結果として大成功だったと評価しています。和歌山県、和歌山県立医科大学、和歌山ダルク、飲食店などの協力を得て実施することができました。取材もテレビ和歌山、わかやま新報、エフエム和歌山が協力してくれるなど、マスコミからも注目していただきました。ライブの模様は夕方からのテレビ和歌山のニュースで放送してくれたこともあり、ニュースを見ていた皆さんからの反響があったことを嬉しく思います。

ライブに出演してくれたのは「Sweet&Bitter.」、「NONO with COCO」、「Dead brain」、「十六夜風車」、「君を想えば」、「SHO」、「DONJUAN」、「rich black」の皆さんでした。

ダメゼッタイライブ

それぞれが歌う曲の中で「薬物は駄目」の台詞を入れてくれることや、曲と曲との語りの中で「薬物は絶対にダメ」を訴えてくれました。シンガーが主旨を理解してくれて、共に薬物乱用防止を呼び掛けてくれました。

そして和歌山ゴールドライオンズクラブとして「ダメゼッタイ」のトークセッションを行いました。

出演者は和歌山県立医科大学医師の山本眞弘さん、和歌山ダルク代表理事の島田ゆかさん、イベント発起人の有本十斗さん、和歌山市のユーチューバ―である明後日ひさしさんで、司会進行は和歌山ゴールドライオンズクラブの片桐が担当しました。

ダメゼッタイライブ

山本先生は医師の立場から、「薬物を使用した場合の悪影響」や「薬物依存症から脱却することの難しさ」、「女子刑務所での講演の話」などを伝えもらいました。薬物依存症は自分で治せるものではありません。これは病気であり、しかも風邪や腹痛のような疾病ではなく重い病気なのです。癌や肺炎を自力で治せる人がいないように、薬物依存症も医師の治療が必要な重い病気なのです。覚悟を決めて医師の治療を受けなければ治りません。

また薬物は扱っている人がいるのでその人と親しければ入手できる環境にあると言えます。薬物の誘いをするような友人とは交友関係を断ち切ることや生活環境を変えることが対応策となることを伝えてくれました。

和歌山ダルクは薬物依存症の人が居住して、ダルクが開発したセッションを受けながら社会復帰を図ろうとしている団体です。和歌山県では女性の薬物依存症の人と子どもが共に入居できる施設となっているのですが、これは他の府県にないものです。和歌山県における和歌山ダルクの取り組みが先進事例となっています。

ダメゼッタイライブ

もし薬物依存症の人を見掛けたら、和歌山ダルクに連絡するように仕向けて欲しいと思います。電話相談にも対応してくれる組織なので、和歌山ダルクを知っておいて欲しいと思います。

和歌山ダルクが薬物依存症の人達の社会復帰のお手伝いをしているのはボランティアによるものです。社会奉仕団体として和歌山ダルクを支援することも必要だと感じました。

ライオンズクラブは「ダメゼッタイ」の取り組みをしていて、中学校や高校への講義なども実施しています。薬物、糖尿病、視力回復などをテーマとして活動をしているので、出来ることの支援をしたいと思いました。

ダメゼッタイライブ

イベント仕掛人の有本さんは、東京のSHOさんに「ダメゼッタイライブ」への参加を呼び掛けてくれた方です。事前にビデオレターも送ってくれるなど、和歌山県のこのライブに協力してくれました。ご存知の方もいると思いますが、SHOさんはラップ音楽のシンガーで「薬物はダメ」をラップで呼び掛けています。若い人達への影響力があり、そのSHOさんが「ダメゼッタイライブ」に来てくれたことはインパクトがあるものでした。舞台の上でSHOさんは「もし今回、呼び掛けてくれていなければ和歌山県に来ることはなかったと思います。」と話してくれました。さらに今回、和歌山県に来て薬物乱用防止に熱心に取り組んでいることを分かってくれました。そして「機会があれば薬物乱用防止を呼び掛けに来たい」と話してくれました。SHOさんは見掛けと違って実際に会ってみると、とても温かく優しい人でした。

ダメゼッタイライブ

ユーチューバ―である明後日ひさしさんは、このライブを「You Tube」で配信してくれることになりました。皆さんに伝えるメッセージは「薬物は絶対にやっては駄目です」でした。繰り返して伝えることで防止することにつながると思います。

薬物は一度でも使用すれば「薬物乱用」となります。山本先生も言ってくれたように、薬物依存症から抜け出すことは難しいばかりか、犯罪行為となります。何回か使用すれば薬物依存症ではなくて、一度でも使用すれば、もう「薬物乱用」なのです。周囲に薬物を使用している人はいないと思いますが、もしいたらライオンズクラブ、和歌山ダルクそして山本先生に連絡をして下さい。頼るべき人や場所を知っておくことが危機に備えることになります。

ダメゼッタイライブ

「ダメゼッタイライブ」は午後1時30分から午後10時まで実施しました。長時間でしたが多くの人が来場して共感してくれました。カウンターでの来場者は約400人でしたが、カウント漏れもあるので実数は500人ぐらいあったと思います。今日ライブに参加してくれた皆さんが薬物乱用防止を周囲に訴え続けてくれることが抑止になりますし、もし誰か薬物依存症の人を発見するようなことがあれば即座に対応できることになります。

大きな成果を出せた「ダメゼッタイライブ」だったと思います。終了後、スタッフと話をしたところ、「本当に良かった」と笑顔が溢れていました。協力してくれた皆さんに感謝しています。

ダメゼッタイライブ

追伸。嬉しい反応をみっつ紹介します。

  • 吉村第一副地区ガバナーから。「とても良かったです。他でやっていない事業であり、和歌山市のライオンズクラブの誉れです」と話してくれました。「誉れ」。嬉しい言葉です。
  • 県職員さんから。「本当にありがとうございました。実施してくれたことにお礼を伝えたいと思います。直接、お礼の言葉を伝えたいと思い電話いたしました。ありがとうございます」。
  • SHOさん。「よく呼んでくれました。和歌山の皆さんに薬物は絶対にダメを直接伝えることが出来たことに感謝しています」。