活動報告・レポート
2018年2月4日(日)
新春の集い
美容室の課題

美容室の経営者と話しました。美容室に行く機会は二か月に一度だとすると、年間6回だけの機会となります。もし3か月に一度だとすれば年間4回ですから、お客さんと美容室の接点は思っている以上に少ないのです。その少ない機会にお客さんとの関係を構築することが美容室として必要なことだそうです。年に4回から6回の機会での会話と髪型の提案などをすることになります。お客さんとの関係を維持するために数少ない機会を活用しなければならないのです。

さらにお客さんを増やすことはもっと難しい取り組みです。美容室に行くのは年に数回で、しかも行きつけのお店が決まっているからです。お客さんの移動は極めて少ない業態であり新規出店も多いこと、人口が減少していることから競争が激しくなっています。

さらに需要が行きわたっていない市場ではなくて、ほぼ全員が行きつけの理美容室がありますから、かなり強い動機付けがなければお店を変える行動にならないと思います。

もちろん高齢者施設への訪問理美容という新規需要もありますが、やはりお店に来てもらえることが第一です。

市場が限られていて、お客さんの移動が少ない業種におけるお客さんを増やす方法を考えましたが、プロが予想できるアイデア程度で難しい問題だと思います。

ただ地方都市において美容は若い人たちが進出している業種ですから、大切な働く場所だと思います。地方都市で理美容を仕事として魅力的なものにするために考えてみたいテーマだと思います。

新春の集い

和歌山市アバローム紀の国で開催された新春の集いに参加しました。参加していた皆さんとの懇談は楽しい時間となりました。

さて来賓の挨拶の中で「反対意見を言うことは簡単ですが、その代替案を示すことが難しいことです。批判だけで終わる人が多いのですが、代替案を示せる人になりたいと思います」という話がありました。

反対意見を述べるけれど代替案を示さない。現代社会では往々にあることです。案を示すことは責任を伴う行為です。案を示してみんなが「それをやろう」となれば発案者が中心となり案を企画に仕上げる責任を担いますから、反対意見は言うけれど代替案を示さない。反対意見は積極的だけれど行動は消極的という矛盾する行動となります。

計画案を示し具体化させようとする人は、案を示すまでに多くの時間を使って素案をまとめています。素案をまとめるに当たっては、「この企画に参加する全ての人に楽しんでもらいたい」という思いがあります。

どんな提言であっても、いきなり全員が賛成してくれることはありません。反対意見の人がいるのは当然で、そこから議論が始まるのですが、反対意見を言う人が代替案を示さないことには議論は前に向いて進みません。素案を崩され代替案が示されなければ、議論は進展しないのは道理です。

より良い企画を作り上げるために関係者間での議論は不可欠ですが、企画を壊すことではなくて目的に向かって進める方向で議論をすることが前提です。代替案を示さない反対は、反対意見とは言わないで反対のための反対と言います。議論の進展を壊すような反対はしたくないと思います。

来賓の挨拶の主旨は、「野党であっても政策を提言することが出来るので、反対意見を言うだけではなくて政策提言をすることが大事なことだ」というものです。野党から政策提言をして実現させることができるのは能力の高い政治家です。

政策提言をして具体化させるためには委員会や本会議で提言することが求められます。ここでは政策立案能力、提案能力、人から信頼される人間性が図られることになります。政治家の資質は本会議での質問力で測られると言えそうです。