活動報告・レポート
2018年2月3日(土)
文化祭
慶風高校文化祭

慶風高校の文化祭に参加しました。この高校の文化祭は生徒と先生が一体となって作り上げているところに特徴があります。劇やコンテストを見ていると、今日の日のために練習を続けてきたと分かるもので、目的を持った練習を通じて生徒は成長していると思いました。隣でいた校長先生は「この一年で生徒は随分成長してくれました。文化祭で成長した姿を見ることが楽しみです。今年の生徒も良い生徒ばかりですよ」と嬉しそうに話してくれました。

生徒と先生による劇はシェイクスピアの「リア王」です。大きな声で台詞を言い、舞台の上では緊張しながらも見事に演じきってくれました。

文化祭の最後を締め括ってくれたのがウインズ平阪さんです。ミニライブで生徒を励ましてくれている姿に感動しました。

平阪さんは曲と曲の間に高校生に向けてメッセージを届けてくれるのです。生徒を激励してくれるシンガーは、そうそういないと思います。経験を積んだ大人にも通じるメッセージを届けてくれました。

  • 社会に出ると苦しいことがたくさんあります。成功する人はほんの一握で、多くの人は目標に届かないと思います。しかし目標に向かって頑張ることが大事なことで、成功することよりも目標に向かう過程が大事なことだと思います。
    うまく行かなかったとしてもその過程で得られるものがあり、それがその後の人生の宝物になってくれます。
  • 全国的でメジャーになれなかったとしても、故郷である和歌山県で頑張れていることが嬉しいことだと思っています。メジャーになって「苦しくても頑張れ」と言われても、そうは思わないけれど、僕(平阪さん)が「今は苦しいけれど、社会で生きることは辛いけれど頑張ろう」とメッセージを伝えると、「そうだな」と思ってくれると思います。僕(平阪さん)は苦しい中を生きているからこそ発信できるメッセージが「頑張ろう」ということなのです。苦しい中で頑張れることは人に対してメッセージを届けることが出来る存在だと思います。
  • 卒業する生徒に贈ります。これまで歩いてきた道の中で、両親や先生があなたを見守り、導いてくれました。これからも見守り、導いてくれることだと思います。本当にあなたのことを思ってくれる人は時には苦言も言いますし、叱ることがあると思います。叱られるから両親の言うことを聞かないと反発するのではなくて、叱ってくれる人は私のことを心配してくれる人なのだと思って、その大人の言うことを聞いて欲しいと思います。
    卒業した後は辛いことがあると思いますが、見守ってくれる人、支えてくれる人がいるから歩いて行けることを覚えておいて下さい。

以上のようなメッセージを届けてくれました。最後は平阪さんの「道」を歌ってくれましたが、この曲を聴いて涙を流している大人もいた程、感動する舞台でした。平阪さんのライブはいつも感動を与えてくれます。それはメッセージ力によるものだと感じています。

慶風高校文化祭 ウインズ平阪さんと

曲もメッセージ性を帯びていますし、曲と曲の間の語りでも強く生きることのメッセージを伝えてくれます。そして和歌山県を誇りに思うことや、故郷を愛する心を強く語ってくれます。平阪さんの曲は故郷和歌山県をテーマにしたものが多く、私達にとって「和歌山県の歌」を歌う機会を作りだしてくれている大切な人が平阪さんです。

平阪さんがいなければ、気軽に歌えるカジュアルな和歌山県を歌う歌は存在していないと思います。メジャーではなく、故郷和歌山県で歌手活動と制作活動を目指してくれたことで、和歌山県の歌を生み出し続けてくれているのです。

メジャーになることも凄いことですが、故郷で存在感を出しメッセージを発してくれていることも凄いことです。

大きな感動と余韻を残して文化祭を締め括ってくれました。とても良い文化祭だったと思います。