定例の会合の中で「私達は片桐さんの活動のためになることを考えなければと思います」と熱心に議論を交わしてくれたこと。今日も寒い一日でしたが、熱心な議論を行うことが出来たので熱くなりました。心に熱い感覚が注入できることで、自信を持って活動を行うことができます。肯定的な意見も否定的な意見もありますが、活動の糧になるのが肯定的な意見です。否定的な意見に引っ張られることを防いでくれるのが、肯定的な意見を伝えてくれる皆さんです。
心の栄養剤は肯定的な意見や支援だと感じます。この塊がたくさんあることが活動の推進力になります。皆さんに感謝しています。
スケボーショップを訪問した時、店内、店外に若い人が遊びに来ていました。店長に聞くと「彼らはスケボーを習い始めたばかりですが、ここに来ると上級者から話を聞くことができるので世代を超えた交流が出来ます」と話してくれました。
「世代を超えて」と言っても、上級者は20歳代前半、習い始めた人達は高校生ですから、そんなにかけ離れていません。しかし高校生と社会人がスケボーを通じて交流できている光景は「いいなぁ」と思いました。
「和歌山市の若い人たちは何をしているのだろう」と県外の人から尋ねられることがあります。これまでだとその答えの中に「スケボーを楽しんでいる人もいます」という答えはありませんでしたが、これからは「若い人の中にはスケボーを楽しんでいる人がいます。若い人たちの中でスケボーは人気ですよ。そしてここにスケボーを楽しむことのできる環境を整えようしています」と答えることができます。
和歌山県としてのスケボーの課題は、スケボーの練習場がないことです。和歌山県内どこにもないということは信じられないことです。スケボーは東京オリンピック競技ですし、今ではスポーツとして定着しているからです。スケボーをやっている若い人が練習場所を探すことに苦労している姿に接すると、和歌山県がスケボーを理解していないことを残念に思います。
「若い世代がスケボーをやりたいと思って来てくれています。彼らに練習する場所を提供してあげたいのです」と話してくれたように、練習場所がなければ上達しませんし、大人が理解しなければやがて競技を止めてしまうことになります。競技のための練習環境が整わないから止める。そんな環境の和歌山県であってはならないと思います。
和歌山県の活力を担っている一端が若い人たちであり、若い人たちがそれぞれ好きなことを楽しめる環境を整えることです。公園でキャッチボールが出来ない、スケボーができないなどの環境を作りだしていることを残念に思います。
「東京オリンピックの競技となった今、和歌山県がスケボーへの理解を示してくれ、練習環境を整えて欲しいと思います」と店長が話してくれたように、この機会を逃すと、この先長く和歌山県にスケボー文化を定着させることが難しいと危機感を持っています。
若い人たちの意見を聞く、思いを傾聴する。和歌山県としてそんな姿勢が必要だと思います。スケボーが流行した1970年当時、日本に馴染みのないアウトローな文化だと思われていました。あれから40年が経過しています。今でもまだ「スケボーはアウトローなものでスポーツとは違う」と思っている人もいます。でも世界で、わが国で人気のあるスポーツでなければ東京オリンピックで採用されることはありません。視野を広げてスケボー競技者のための環境を整えることを考えたいと思います。