活動報告・レポート
2018年1月24日(水)
議員団研修会
大飯発電所 議員団研修会

今日から2日間、議員団研修会が開催されるので参加します。研修先は福井県おおい町の大飯発電所で、道中の研修を含めてわが国のエネルギー問題を考えました。

エネルギー問題を考える上で大切なことは長期的観点と短期的観点の両方の観点を持つことです。国の将来を考える観点からすると、次の世代の主力となれるエネルギーを開発すること。短期的観点からすると、現在ある発電設備を安全と最大利益を得られる組み合わせで活用することです。

つまり既存設備を活用しながら将来の主力エネルギーを開発することになります。将来を大切にしないと現代は私利私欲が支配する価値で動くことになります。しかし短期的観点を持たないとエネルギーコストが高くなると共に、安定したエネルギー供給が図れなくなります。

その結果、私達の生活が苦しくなりますし、国際競争力が失われます。裕福な層はあまり影響を受けませんが、多くの人は経済環境が悪化することになります。知っておくべきことは、社会や人は最小コストで最大利益を上げるように動くことです。

もしその考え方に基づかない社会であれば、お金を持っている人が利益を受ける社会となり、多くの人は思うような利益を受けられないことになると思います。民主主義社会は平等公平な社会を目指すものなので、今の価値観を崩してしまう恐れがあります。

エネルギー問題は大きな観点を持ち考えるべきテーマであり、単純に解決できない課題なのです。賛成か反対かで割り切れるテーマではなく、賛否は議論しながらも方向性を決めて前に進めなければ、解決を図れないテーマなのです。現地視察することで、賛否を超えて道を探すべき課題であることが分かります。

この議論に依らず多くの課題は現場感覚を身につけた上で考えたいと思います。現場も知らない、専門家の話も聞かない、聞いて歩み寄る姿勢もない。それでは私達の世代で解決が図れずに、次の世代に先送りすることになります。

もし原子力発電を導入した時に、最終処分場のあり方や候補地を決めておいていたら、廃炉した後の問題はなかったのではないかと思います。先の世代が先送りした課題は確実に後の世代が考えるべき課題になります。しかも時が経つにつれて解決を図ることが難しくなっていきます。その社会で課題になっていることは、この世代で解決を図る、または解決方針を決定しておく必要があると思います。

またエネルギー問題は国策ですから大きな観点から考えるべきもので、エネルギーが不安定な社会、エネルギー供給に不安を感じる社会は国としての基盤が確立できていないので、企業競争力がなくなります。エネルギー供給基盤が安定していることが国力を維持することにつながります。

仮に既存発電設備をなくしてしまうなら、現在の料金水準で購入できませんし、供給力が不足して必要な量を使うことができなくなります。社会は見えないところで誰かが役割を担っていることを知る必要があると思います。

ところで福井県は雪が舞い降り、とても寒い一日になりました。明日は積もらなければ良いのですが。和歌山県で見ることの少ない早いスピードで瞬く間にあちらこちらに雪が積もりました。

今日の雪は真横に降っているように見えました。風、雪、冷たい空気。和歌山県ではなかなか体験できない天候に遭遇しました。今回のように、なかなか体験できないことに遭遇したことは「ツイている」と思うべきかも知れません。