活動報告・レポート
2018年1月12日(金)
お稽古事
お稽古事

書道のお稽古をしていたお弟子さんに対して先生が「書けば書くほど上手になるから」とアドバイスをしている場面がありました。日常において意識しなければそれほど書く機会はありません。専門分野以外のことは、意識しない限りそのことに時間をかけることはありません。今回のような書道はもちろんのこと外国語や運動もそうです。

書道に費やす時間は、日常生活で習慣になっていることと比較して圧倒的に少ないのです。特に毛筆の場合は、お稽古という時間を設けないことには書くことはありません。毛筆が上手にならないのは、「それに費やす時間が圧倒的に少ない」からです。

もっと言えば、「費やす時間が多ければ上手になる」のです。但し、基本を身に付けるまでは先生に師事して習うことが必要ですが。

考えてみれば自分が得意とする分野のことは、それに費やす時間を多く確保します。関心があるから、好きだから、それに時間を費やすのですが、その結果、上手になっていくのです。物事は費やす時間に呼応するように上達していきます。

同じようなことを外国語の先生も話しています。「一週間も続けて外国語を話すことはないでしょう」と。日本において、外国人と接点のない人が、外国語を使わない日常や仕事をしている限り外国語を話すことはありません。よほど外国語を使うことを意識していなければ外国語の学習をすることはありません。だから先生が言うには「話せない」そうです。

やっていないことがやれることはありません。書道も外国語もそれ以外のことも、練習する時間を確保しない限り上手にならないのです。ところが、この当たり前のことを当たり前とは思っていないのです。

そして、こう言うのです。

「字が上手に書けないのです」。

「外国語を話すことができないのです」。

習得するまで時間を費やしていないことはできないのです。

上手になるためには、そのことに時間を費やすこと。そして最低限、基本を習得するまでは先生に師事することです。

「書けば書くほど上手になるから」という簡単な一言でしたが、そこから当たり前の法則だけれども、実践が難しい法則のことを考えました。

先生の話を、関心を持って聞いていると学べることがあります。

紹介

ある経営者と懇談している中で、「誰に紹介してもらうかが大事なことです。信頼できる人からの紹介であれば、紹介された人も信頼できますが、(本人は自覚していないけれども)信頼されていない人から紹介されると、その人も信頼できない人だと考えて接することになります」と話してくれました。

これは誰から紹介されるのかがとても大事なのか分かる話です。よくあるのが「あの人を知っています」と言う人がいることです。そこで「あの人」に尋ねると「そんな人は知らないです」だとか、「名刺を交換しただけです」などの答えが返ってくることがあることです。

一度会っただけで「よく知っている」と言う人がいるので、人を紹介してもらう場合は、本当にその人とつきあいがあり信頼関係にある人を探すことが大事です。

ただ、紹介して欲しいと思うような人物から信頼されている人を探すことも難しいことですが。信頼関係にある人の中に入れることが凄いことであって、その立場に立つまでに相当の時間を要すると思っておきたいところです。

そんな人達の会話の中で「あの人は一番頑張っていますよ」と話が出ることを嬉しく思いますし、それに応えたいと思う次第です。