新春のナームの会に参加しました。今回が173回目の開催で、特に新春は恒例の高木歓恒住職の講話なので、楽しみに聞いてきました。
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祈りは仏様が何か交わしてくれるものではなく、自分の心が変わるために行うものです。祈ると仏様が自分を助けてくれるものでなくて、自分の心を変えることで何かを変えられるのです。
文句を言っていると文句が自分のところに集まってきます。文句に囲まれることになるので、さらに文句が集まってきます。それよりも人が喜ぶことをしていると喜びごとが集まりますから、喜びに囲まれて生きることが出来ます。どちらが楽しい人生になるのか考えてみたいものです。 - 悪い行いをしないことが善い行いをすることになります。1つ悪いことをやらないで堪えると、一つの善い行いをしたことになるのです。善い行いをしようと思わなくても、悪い行いを止めることも考えてみたいことです。
- 増えて行くものが生命体です。生き物は新しい生命体を創り出すので増えて行くのです。だから生命体であることは、社会で役立つものを増やしていくことだと言えます。命は社会の中で良いことを増やすことに使うことが自然です。
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時計にも命があります。神にも命があります。時計の命は時間を正確に刻むと言う役割にあり、働くことが命なのです。紙には人が記録するという役割がありますから、社会的使命があると言うことは命があると言うことです。
生命体でないものであっても、役割があるものには命があることを覚えておきたいものです。
午後5時から開催された第68期向陽高校同窓会に招待をいただき、祝辞を述べてきました。第68期生は平成30年に成人式を迎える卒業生で、卒業生320人のうち約240人が出席した盛大な同窓会でした。
幹事長として企画、準備、今日の進行役などを担ってくれた狭間敬太さんと会い、「頑張っているね」と挨拶を交わしたところから始まりました。
同窓会開式で登壇させてもらっての挨拶の主旨は次の通りです。
皆さん、新年おめでとうございます。今年成人式を迎える向陽高校第68期卒業生の同窓会にお招きしていただいたことに感謝しています。向陽高校同窓会会長の片桐章浩です。
皆さんからすると「いったい誰ですか」という感じだと思います。どこのだれか分からない人からの挨拶を聞いても頭に残らないので、簡単に自己紹介をします。
勿論、同窓会長なので向陽高校卒業生で皆さんの先輩になります。そして現在、和歌山県議会議員をさせてもらっています。皆さんと同じ20歳代の時に、会社からアメリカと中国に派遣してもらった経験があり一部ですが世界を観てきました。30歳代の時は和歌山県にある熊野古道の魅力を訴える広報の仕事をした経験があり、熊野古道は現在は世界遺産になっています。40歳代に和歌山市議会議員、その後和歌山県議会議員となり今に至っているところです。どうですか。結構、いい人生を過ごしていると思います。
そして昨年、向陽高校同窓会会長に就任させていただき、今日、ここで挨拶をしている訳です。折角、挨拶の時間をもらったので、ひとつだけ伝えたいことを言います。
「これから素晴らしい人生が待っている」。皆さんに伝えたいことは、このことです。
間違いなく向陽生の皆さんの前には素晴らしい人生が待っています。そのために必要なことを言います。
僕の若い頃、卒業式や入学式、入社式や、その他の場面で当時の大人たちが話をしてくれました。しかし誰が何を言ったのか、何も覚えていません。今は実にもったいないことをしたと思っています。大人たちが若い人に大切な何かを伝えようとしてくれていたのに、何故覚えていないのか。メモを取らなかったからです。今はメモを取っているのでたくさんの良い話や言葉を覚えていますが、10歳代、20歳代に聞いた話は覚えていないのです。もし大切な話を聞いてメモを取っていたら、もっと成長していると思います。実にもったいないことだと思いますから、皆さんもこれから社会や会社で出会う先輩や経験者の話を聞いて、良いと思った言葉はメモすることをお勧めします。きっとその後の人生に役立ってくれると思いますので、実践してみて下さいね。
素晴らしい人生になるために必要なことのもうひとつです。役職を依頼される人になるということです。僕は昨年、向陽高校同窓会の会長になりました。自分から「僕が会長になりたい」と言ったわけでも挙手したわけでもありません。役員理事の皆さんから「会長になって欲しい」と頼まれたから会長に就任したのです。
社会の役職は人から依頼されて就任できるものが多いのです。PTA会長や会社の役職もそうです。同窓会長もそうですよ。同学年の同窓会ではなくて、向陽高校のこれまでの卒業生全体の会長ですから、「やりたい」と言ってもやれるものではないのです。
皆さんには「是非、あなたに、君にこの役を引き受けて欲しい」と依頼される人になって欲しいのです。目指すべきことは人から「この役になって欲しい」と依頼される人になることです。
「皆さん、如何でしょうか。心に響きましたか。届きましたか」。
―ひと呼吸、間をおいて会場を見渡すと、頷いてくれている人が結構見えました―。
(内心「良かった」と思い話を続けます)。
皆さんは大丈夫です。何故なら、向陽高校で学んだ3年間で、社会で生きるために必要な基礎が出来ているからです。これからその基礎に知識と経験を積んでいくことになるからです。今日の挨拶の内容が少しでも皆さんに届いたら幸いです。
今日は楽しい同窓会です。この後、ゆっくりと懐かしい顔との会話を楽しんで下さい。聞いていただきありがとうございます。
とても楽しい挨拶をすることができました。皆さんの前途は明るいので迷わないで歩いて下さい。