活動報告・レポート
2018年1月1日(祝・月)
お正月
お正月
津秦八幡宮

健康で元気に平成30年を迎えることが出来たことを嬉しく思います。今年一年が皆さんにとって輝ける一年になることをお祈りしています。

元旦の今日は、恒例の新年拝賀式に参加してきました。参加していた皆さんと新年の挨拶を交わして、皆さんの笑顔に接し改めて新年の慶びを感じました。

主催者の挨拶は、松下幸之助さんの話を引用して、私達に必要なこと伝えてくれました。

松下幸之助さんが松下政経塾で塾生に伝えたことは、リーダーに必要なものは運と愛嬌だということでした。リーダーには運と愛嬌がなければならないという教えです。

このことを考えると、これほど大切な人間の運は人から与えられるものであって、自分で獲得できるものではないと思います。「自分が、自分が」と自己中心主義の人は人から好かれることにならないので運をいただくことはできません。人のために尽くす人が人様から運をいただけると思います。周囲の人に支えられることが運をいただくことだと思うのです。

かつて「お客様は神様です」と言われたように、ご縁のある人が神様で、ご縁のある人に明るく親切に接することで神様から運を授けられるように思います。ご縁があり触れ合う人こそ神様だと感謝の気持ちでつきあうことが運を招いてくれるものであり、そのためには愛嬌が必要だということです。難しい顔をして人と会っても親しみを感じてもらえませんから、笑顔と愛嬌で人と接したいものです。

続いて来賓挨拶の時間をいただきました。

新年あけましておめでとうございます。今年も皆さんと新年をお祝いできることを嬉しく思います。先ほど、主催者から「今年は明治維新から150年を迎える」と話がありました。毎年、地域の発展について挨拶としていましたが、今年は和歌山県と明治維新について紹介して挨拶とさせていただきます。

平成30年は明治維新から150年の年です。このことについて和歌山県議会で一昨年の本会議、昨年の本会議でも和歌山県として主体的に明治維新150年の意味を感じ、イベントなどを実施すべきことを提言してきました。当局の回答は「政府の方針が示されていないのでそれを待って対応する」というものでした。私はこれでは明治維新の先人達が後の世に継承してくれたものを発揮することはできないと思いました。和歌山県が明治維新150年を最初に全国に発信するぐらいの意気が欲しいと思いました。

それは次のような理由からです。明治維新は薩長が主導した歴史がありますが、紀州藩、正式には紀伊藩も大きな役割を果たしていたのです。明治維新直後からわが国は新しい体制に変革したものではなく、明治2年に紀伊藩が和歌山藩、和歌山県となりこれが廃藩置県のモデルとなったのです。最初に県になったのが和歌山県ですから、私達は変革者としての血筋を受け継いでいるのです。和歌山県モデルに基づいて明治4年に廃藩置県が行われ現在の都道府県になっているのです。

明治維新と明治政府の中で存在を示した和歌山県こそ明治維新150年を発信することができる県だと思うのです。平成30年が節目の年になりますので、仮に目立ったイベントがないにしても和歌山県人が明治魂を受け継いだ者として、この時代をリードしていくべきだと思います。

和歌山県と和歌山市が現在の課題に果敢に挑戦し、国に進言できるぐらいの行動をして参りたいと考えていますので、一緒に私達の暮らすこの県を発展させ、故郷への誇りを持てる一年にしたいと思います。本年も何卒よろしくお願いいたします。

実家

実家では母が焼き肉を用意して待ってくれていました。近頃は毎年焼き肉を用意してくれています。子どもの頃、焼き肉はご馳走だったので、今でも焼き肉はおもてなしの象徴のように感じ嬉しく思います。ここではいつまで経っても、子どもは子どもだと思います。

プレートで牛肉を焼く音が聞こえると幸せな気持ちになれるのは、幼いころの記憶が成せるものなのでしょうか。箸を進めるのですが、年齢と共に若い時のようにたくさんのお肉を食べることができなくなっています。あの頃、両親のお肉を食べる量が少ないのは何故だろうと思ったことがありましたが、年齢を重ねるとそれほどの量が食べられなくなることに気付きます。

それでも母は昔と同じように肉を焼いてくれるので「もう食べ切れないよ」と止めなければなりません。母は「もっと食べられるでしょう」と言うのですが、「もう無理」と答えます。きっと子どもの時と同じような小さい頃の姿に映っているのでしょう。残すのはもったいないと思うのですが、食べ切れないのでお肉も野菜も残してしまいました。

それでもまだ焼いていないお肉と野菜がテーブルの上に残っています。お腹を空かせてはいけないから、多めに買ってくれているのです。こんな愛情の込められた焼肉を食べながら、自分の成長の過程を思いました。愛情のある食事が子どもを育てるものだと思います。変わらない愛情が人を成長させ、その人を変えていく力になっていると思いました。

愛情は見えないものですが、食事、表情、届けるもの、与えるものなどを通じて伝わるものです。愛に包まれている人は優しい人になる。そんなことを感じました。

お正月にいただく焼き肉の味を噛みしめながら、寒い夜ですが温かく感じることができました。こんな嬉しいお正月の光景がずっと続きますように。