官公庁は仕事納めとなりました。平成29年もそろそろ終わりに差し掛かっていることを実感します。毎年のことですが、仕事納めの日を迎えると一年を振り返り、また訪れる新しい年に思いを馳せることになります。平成29年の手帳の残りページも少なくなり、新しい平成30年の手帳に予定を書き込む作業を始めています。
過ぎ行く一年間の思い出と新しく迎える一年への期待が入り混じった気持ちになる季節です。そして和歌山市でも年末の街の風景は光が輝き、華やかさを演出してくれています。平成29年への感謝と平成30年を迎える準備をしているように感じます。
和歌山市を代表する観光スポットに加太があります。ここにある休暇村紀州加太は人気の宿泊施設で、いつもお客さんで満員です。仕事納めの日の恒例になっている観光の仕事に関わっている皆さんとの懇親会を休暇村紀州加太で開催しました。この場所から眼下の紀伊水道を隔てて眺める淡路島や四国の景色はとてもきれいです。月と星がはっきりと見えることや関西空港へ着陸する飛行機を頻繁に見ることができます。こんなスポットは他にないと思います。
この休暇村紀州加太の温泉は「インフィニティの湯」と名付けられ、温泉に入った時の視線が海と一致するので広大な海の中に浸っているような感覚になれるのです。休暇村の人が「温泉に入っている時、広がっている海の景色を遮らないように工夫しました」と話してくれたように、とても壮大な景色が広がります。
また「この温泉を設計するに際して、全国の人気の温泉を巡りました。そこでヒントを得て設計しています。例えば屋根のひさしがあると閉塞感が出てしまうので、温泉の前方には屋根を設置していません。前方の温泉に入るとそこからの眺めは『インフィニティ』になるのです。良い露天風呂はそこからの眺めが良いことが条件ですが、設計にそれを生かす工夫をすることが必要です。温泉を採用してからお客さんが増え続け、今では近江八幡の休暇村に続いて二番目にお客さんに利用してもらっている人気の施設になっています」という話を聞かせてもらいました。
関係者の熱意とアイデアが詰め込まれた休暇村紀州加太です。それは食事にも表れていました。参加した方から「これは凄い料理です」、「今年食べた中で一番の料理です」という声があったように、「お客さんを歓迎しよう」というおもてなしの気持ちが溢れている料理でした。
ここでは「お客さんに驚いてもらいたい。感動してもらいたい」と思って料理を提供しているのと同時に、「何度でも訪れたいと思ってもらえる料理」を提供するようにしているようです。
そして宿泊する人だけが体験できる温度管理が難しい飲み物もあり、食事をした人が「次は宿泊で来たい」と思えるような仕掛けもしています。
休暇村紀州加太のお客さんをお迎えする気持ちと仕掛け、そして施設の充実ぶりを拝見することができました。そして楽しい仲間たちとの仕事納めの懇親会は、「素晴らしい一年の締め括りの懇親会になりました」という声が聴こえました。これは観光の仕事をしている皆さんからの感想ですから凄いことだと思います。
良い景色、良いおもてなしはたくさんありますが、休暇村紀州加太も全国の施設に負けない観光力を持っています。