ハリウッドで活躍している友人が帰国しました。昨日、帰国の知らせを受け、今朝、会ってきました。丁度一年振りだったので、近況の意見交換など話が弾みました。アメリカと日本とでは扱っている情報や日本で報道されている情報と違いがあることが分かります。
トランプ大統領は大都市では不人気の様ですが地方の州では人気があるようです。政策は民意を反映しているものではないけれど、経済が好調なので「声をあげなくて良い」状況だということです。
ところで元アップルCEOのスティーブ・ジョブズは、日本が大好きだった話を聞きました。特に京都が大のお気に入りだったようで、毎年、京都を訪問していたということです。
中でも南禅寺の日本庭園はお気に入りで、このお庭から「iPhone」の発想が生まれたということです。つまり性能は極力無駄を省きシンプルにしていることや、画面は南禅寺の庭に庭石を配列しているようなイメージがあります。そして当時、経営が厳しかったアップルの取り扱う商品を10種類に絞りました。機器もデザインも性能も、取り扱う商品も全てシンプルにしてしまったのです。そこから「iPhone」が生まれたことを聞き、アメリカ企業の商品に日本文化が入っていることを嬉しく思いました。
関係ないことかも知れませんが、日本で「iPhone」が人気なのは、日本文化を取り入れたデザインや性能であることも要因かも知れません。世界に影響を与えているのが日本文化だと思いますから、この話からも更に日本に誇りを持ちたいと思います。
和歌山県にも外国人観光客が数多く訪れていますが、その旅行者は高野山や熊野古道など精神性を感じる場所を訪れています。西洋にはない、東洋の国々でも自国にはない日本固有の文化である自然崇拝の精神性に富んだ場所に惹かれているように感じました。
ところで最近の日本人へのアドバイスをいただきました。
「日本人はもっと世界を知る必要があります。世界の中の日本という意識が低いため、日本の価値が世界のスタンダードであり、世界で通用するものだと思っているように思います。日本文化を誇るべきものだと話したのは日本の伝統文化のことであり、ビジネスや情報の場合とは違います。ビジネスは世界には世界の商習慣があり日本のスタイルが通用する時代ではなくなっています。情報も同じで世界で流れている情報を基に判断する必要があります。日本国内で流れている情報はアメリカでは微々たる部分に過ぎないので、重要とされているものではありません。日本で騒いでいることがアメリカでは誰も知らないという事態は珍しいことではありません。勿論、アメリカで騒いでいることが日本では知られていないことがありますから、『それはどこの国でも同じでしょう』となりますが、現代の覇権国は力が弱まっていると言ってもアメリカですから、その国の情報を正確に掴む必要があります。だから日本の人に対しては『もっと世界へ出て行こうよ』という呼び掛けをしたいと思います。日本国内に留まっているようでは世界を相手にビジネスをすることはできませんし、日本の置かれた立場を知ることはできません。例え観光旅行でも良いので外国に行って見ることが大事なことだと思います。」というアドバイスでした。
日本文化を大切にすることは当然ですが、ビジネスでは世界スタンダードを知ることで戦うことができます。情報も通貨も商品も瞬時に国境を超える時代ですから、ビジネスでは世界スタンダードを知ることは過去のどの時代よりも大切だと思います。
そして世界で活躍している人と会って話を聞くことは、もっと大事なことだと感じました。今までよりももっと世界が近くなるからです。
- 突然、お亡くなりになったNさんのお悔みに伺いました。防災避難訓練でもお会いしましたし、今週も元気に活動していたと聞いていただけに信じられないことです。心からお悔やみを申し上げます。
- みんなで一足早いクリスマスをクリスマスケーキでお祝いした話を届けてくれました。幸せな気持ちになったと伝えてくれたことを嬉しく思います。