活動報告・レポート
2017年12月15日(金)
ロケット
公園の活用
公園の活用

和歌山市内の公園の利用者が少ないように思います。制約事項があることや、友人や家族で訪れる環境がないようなことも原因だと思います。しかし公園は各地域にある大切なコミュニティスペースであり、自由に交流できる公共の場所なのです。

外国の事例の紹介をしてもらいました。中国では公園で太極拳をしている人の姿を見掛けることは日常の光景ですし、韓国では公園に健康器具を設置しているので健康増進のために利用している人が多いと聞きました。

公園の活用

そこでこの提案者の方から多大の支援と協力を得て、和歌山市内の公園に健康づくりのための器具を設置しています。健康器具の設置工事を行っている公園の現場を確認してきました。今月中に完成する見込みで、地域の皆さんの健康づくりの場としてコミュニケーションの場として活用してくれることを期待しています。

ロケット

平成29年12月議会で仁坂知事が、超小型衛星を宇宙空間に運ぶ小型ロケットの発射基地を串本町に誘致することの発言をしています。小型ロケットの発射場の誘致をする計画を聞いた皆さんから、たくさんの意見をいただいています。

  • 「和歌山県に小型ロケットの発射場が出来るなら大歓迎です。宇宙には夢があります」。
  • 「ロケット兄弟の舞台になるような話です。ロケット兄弟と同時進行で和歌山県の誘致を描いてくれると嬉しいのですが」。
  • 「下町ロケットのような夢がある計画です。和歌山県にとって素晴らしいことなので、是非とも誘致を成功させて下さい。和歌山県に暮らす私達にとって凄いことだと思います」。
  • 「和歌山県に小型ロケット発射場が来てくれるなら盛り上がります。誘致に成功し、将来小型ロケットが発射することになれば、絶対に見に行きます」。

以上のような感想を聞かせてもらっています。

和歌山県を宇宙教育、宇宙ビジネスの拠点にしようという活動は以前から実施していました。今回は、宇宙ビジネスの拡大を目指す「宇宙活動法」が平成28年秋に成立したことから、人工衛星などの打ち上げ事業が民間に開放されたこともあり、串本町での誘致計画が話にあがっているものです。

この計画は、キヤノン電子、IHIエアロスペース、清水建設、および日本政策投資銀行が「新世代小型ロケット開発企画」を設立して候補地を探しているところでした。そして今年9月に同社から和歌山県に対して発射場の候補地調査への協力依頼があったものです。

小型ロケット発射場設置には次のような条件があります。

  • 射点を起点に半径1キロ圏内が恒常的に無人であること。
  • 周囲に関連施設以外の建物がないこと。
  • 射点から南方や東方に陸地や島々が存在しないこと。
  • 本州の工場から低コストで輸送可能であること。
  • 周辺住民から歓迎されること。
  • 県や地元自治体が全面的に支援してくれること。

和歌山県として、小型ロケット発射場の地理的条件で串本町が適地だとして誘致を考えているところです。

知事は県議会で「発射場の建設や打ち上げがされるようになると、大きな経済効果を生み、広く本県の振興につながると考えます。ハイテク中のハイテクの技術者グループが現地に拠点を持って活動することになり、大変な地域おこしの資産になる。また、多くの人が見に来るので、観光など地域の雇用にも大いにプラスになると思います。串本町と連携しながら誘致の実現へ頑張っていきたい」と話しています。

宇宙ビジネスには夢があり、和歌山県に小型ロケット発射場を誘致できたら地域経済への好影響、雇用確保、観光振興、子ども達への教育への好影響など、大きな成果が期待できます。

和歌山県こそ宇宙ビジネスに適しているとの考えから、以前から子ども達への宇宙教育や教員向けの宇宙飛行士体験などを実施してきたところですが、夢が一歩近づいたように思います。

意見や感想を聞いていると、宇宙教育に関する懐かしい取り組みが蘇ってきました。それは平成22年7月に和歌山市内で開催されたプログラムです。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力を得て、フォルテワジマで開催したものです。

これからの取り組みの参考になるので、以下に実施の主旨などを紹介します。

・テーマ

「“宇宙が和歌山にやってきた”JAXAタウンミーティング & ユース・スペース・プログラム in 和歌山」

・開催の主旨

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と和歌山大学観光学部は、「JAXAタウンミーティング & ユース・スペース・プログラム in 和歌山」を下記のとおり開催いたします。

JAXA宇宙教育センターと和歌山大学観光学部とは「宇宙を切り口とした総合的な教育システムの構築とその教育を生かしての地域再生」に共同して取り組んでおり、その流れの中で今年は「ボーイング2010年度・教師のためのスペース・キャンプ・プログラム」の日本代表(1名枠)が和歌山県から選ばれています。

今回のユース・スペース・プログラムでは、JAXA宇宙教育センターによる宇宙の魅力と宇宙開発に関係する仕事の紹介や、米国NASAの施設で実施された前述の教師のためのスペース・キャンプ・プログラムに参加し帰国した直後の日本代表による「宇宙授業」を行うなど、「宇宙が持つ教材としての無限の可能性を示し、理系に限らず文系も求められる新しい産業分野としての宇宙の可能性」などを学びます。

また、JAXAタウンミーティングには和歌山県の仁坂知事にも特別に登壇いただきます。JAXAからの話題提供で、和歌山県がJAXAと締結している防災協定や世界唯一の技術で国際宇宙ステーション(ISS)での研究開発に参加している地元企業の話題も取り上げ、宇宙航空研究開発全般から宇宙開発が国民にもたらす具体的な利益や新しい産業分野としての宇宙開発の可能性に至るまでを、会場の皆様にも参加していただきながら議論し自由な意見交換を行ないます。

JAXAが手がける宇宙航空研究開発の成果を、今春、宇宙教育研究所を開設した地元和歌山大学が取り組む「宇宙教育を基盤にして地域再生へ活かす」と云う観点から、今回の「JAXAタウンミーティング & ユース・スペース・プロ グラム」は、タウンミーティングと宇宙教育プログラムを融合することで「宇宙をキーワードに教育から地域活性化までをリンクする具体的な形を示す」という新たな試みとして開催いたします。

・実施内容

ユース・スペース・プログラム(〜16:30) ※小4以上中高校生対象

JAXA宇宙教育センターによる宇宙の魅力と宇宙開発に関係する仕事の紹介と「ボーイング 教師のためのスペース・キャンプ・プログラム」に参加した日本代表の帰国報告 及び「宇宙授業」など。

本プログラムを通じて、「宇宙が持つ教材としての無限の可能性」、「理系に限らず文系も求められる新しい産業分野としての宇宙の可能性」などを学びます。

以上のような内容で実施しました。

この「JAXAタウンミーティング & ユース・スペース・プログラム」の話をして「僕の平成22年7月のホームページを見て下さい。この時のことを記していますから」と話したところ、「片桐さんのホームページ見ていますよ」と答えてくれました。何とも嬉しいことで感謝するばかりです。

このように和歌山県には宇宙教育に取り組んできた実績があり、土壌があります。小型ロケット発射場の誘致を実現させたいものです。

その他

皆さんから案内をいただいている懇親会に出席させてもらっています。楽しい時間を共に過ごせていることに感謝しています。