有田ライオンズクラブが結成55周年記念式典を開催、お招きをいただき出席させていただきました。結成は昭和37年ということになります。結成時の写真も見せてもらいましたが、高度成長期の前の時代を感じさせる時代だったようです。そこから55年が経過した歴史を持っていることは凄いと思います。55年と言いますが、55年続いていること、しかも人数を増やしていることの凄さはライオンズクラブ会員なら分かることです。組織を維持すること、会員を増やすことは簡単なことではなく、常に進歩を目指しクラブの改革を進めることで達成できるものです。
社会は変化していますし、人の意識や行動も変化しています。ライオンズクラブも変化しなければ、新しく加入してくれる人は減少することになります。常に時代と共に進歩することが継続するために必要な姿勢だと思います。先輩会員も常にその時から進歩を目指してきたと思いますし、現役の会員も進歩を目指していることが分かります。
結成55周年記念式典を見て、歴史と伝統を受け継ぎ今の時代の活動に生かし、60年、70年と次の時代につなげていこうとする気持ちが表れていました。50周年の時から55周年の5年間で19人の新会員が加入していることは、伝統に新しい力を加えた活動を目指していることを示すものです。
ライオンズクラブでは5年刻みでお祝いの式典を開催することを基本としています。それはクラブ会員で節目の年を確認すること、自クラブ以外のメンバーに対しても節目の年であることを周知し、共にお祝いすることで仲間意識を培うことを目指しています。
今回も有田ライオンズクラブの式典に出席したことでその熱気に触れ、自クラブの活動に生かすことと自クラブの式典に生かすことができると感じました。
和歌山ゴールドライオンズクラブは平成30年に結成15周年記念式典を予定していますから、実施するに際しての参考になりました。有田ライオンズクラブの今回の式典と同じように、他クラブのメンバーにも楽しんでもらい「良いクラブだ」と思ってもえるような式典にしたいと考えています。
式典で有田ライオンズクラブ会長に会ったところ、「片桐さんは結成50周年式典の時も来てくれていましたね。ありがとうございます」と話してくれました。このようなご縁を嬉しく思いますし、こんな挨拶から仲間意識が醸成されます。
式典に引き続いて実施した懇親会では、津軽三味線の演奏とアカペラグループ「クリアランス」のステージがあり、今回の結成55周年を盛り上げてくれました。
山西教室の書道展が開催されているので鑑賞に行きました。書道展の会場は御坊市にある「ボナペティヤナギヤ」で山西先生の作品と共に生徒の作品も展示してくれています。
僕の作品「氣」も展示してくれていたので嬉しく思いました。鑑賞に来てくれた人から「何故、『氣』は『気』ではないのですか」と質問をいただきました。
「『氣』は氣力のことです。だから氣は四方に向かって発揮しなければ力を出せないのです。だから米の文字にしているのです。米は四方に向かって光を放っているでしょう。天地や人に向かってエネルギーを発揮しているものが『氣』なのです。それに対して『気』はエネルギーを閉じ込めています。メは自分の中にエネルギー閉じ込めているので外に向かってエネルギーを発揮できない状態を示しています。だから氣力を表す文字は『氣』である必要があるのです」と答えました。
質問者は「なるほど」と納得して、改めて作品を鑑賞してくれました。作品の解釈は作者に聞くことが一番です。作者の意図を知ることで作品の見え方が違ってくるからです。
僕の作品を鑑賞してくれて質問までしてくれたことを嬉しく思いますし、書道展に来た甲斐があったと思います。
会場で山西先生と話をしたところ先生の思いと熱意が伝わってきました。書は自由であるべきで、お手本通りに書くことではないこと。お手本通りに書いていると楽しくないだけではなく、型にはめることが書道ではないことを感じました。書は自由なものなので、表現したいように書くことが大事なことなのです。だから書には性格が表れるそうです。
先生は僕の作品を指して「大きな器を感じます。小さなところに閉じこもっているのではなくて、外に外にと出ようとしています。文字にその気持ちが表れています。大きな文字を書いても伸びようとする力を感じない文字もありますが、片桐さんの文字には枠にはまらない大きな力を感じます」と話してくれました。
嬉しい評価をいただき嬉しく思います。