来賓として案内をいただいた会合に参加した皆さんから挨拶をする機会をもらい一言挨拶をしました。
こんにちは。今日は皆さんにお世話になりありがとうございました。挨拶の時間をいただいたので昨日、行って来たばかりの知覧の話をしたいと思います。鹿児島県の知覧に行ったことがある方はいらっしゃいますか。知覧は第二次世界大戦の時に、若き特攻兵達が沖縄決戦に向けて飛び立った場所です。今から72年前に日本で起きた事実がここにありました。特攻兵というと大人がゼロ戦で戦ったような印象がありますが、実際は10歳代から20歳代の若い人が特攻兵として戦っていたのです。特攻兵は17歳の青年もいたようなので、今でいうと高校生が特攻兵として我が国のために命を懸けていたのです。知覧には特攻兵が残した手紙が展示されています。その手紙は後に残る人に愛を伝えたものが多く、中でも手紙を宛てた人はお母さんや子どもに対してのものが多くなっています。決して為政者に宛てたものではなく、お母さんや家族に宛てたものが多いのです。
この国を平和にしたいと思う気持ちは、愛する人達が平和な世界で生きて欲しいと願ってのことだったと思います。手紙は軍の上司や職位に宛てたものはほとんどなく、愛する家族に宛てて書いた内容であることから伺い知ることができます。
平和を築くために命を投げ出した特攻兵の気持ちを思うと、現代を生きている私達が平和を維持し、この次の世代に継承する責任を感じました。わが国と世界の平和を願ったのは愛する人がいたからだと思います。自分の命は落とすとしても愛する人には幸せになって欲しいと思って飛び立ったと思いますから、私達は展示されている手紙などからその気持ちを受け取り、生きている限り平和な時代を継続させることが愛する人を護ることだと教えられました。
皆さんも平和は達成できて当たり前のことだと思っているでしょうが、それができない時代があったことを知覧は教えてくれました。私達は平和の基礎を築いてくれた特攻兵が思ったことを想像し、その思いを達成しなければならないと思います。もし戦争に直面するようなことがあれば、愛する人の幸せを奪うことになります。そんな悲しいことをしてはならないことを知覧は教えてくれます。
今日も平和について学ぶ機会となりましたが、わずか72年前のわが国を舞台にした歴史からも学ぶことができます。人によって達成する手段は違いますが、愛する人のために平和な世界を築くこと。それが生きる目的の一つだと思います。
今日の日は、世界の平和と自分が平和を伝えるために出来ることを考える機会になったと思います。平和は誰のためにあるのか。忘れないようにしたいと思います。そんな契機となったことを嬉しく思いますし、皆さんに感謝いたします。ありがとうございます。
夕方から勉強会に参加しました。この勉強会は定期的に開催しているもので、教育関係者や大学の先生が参加するものです。今回は語学研修や留学について考える機会となりました。外国から日本に来ている留学生は日本語ができる大学生が多く、日本語を話せない、読めない生徒はほとんどいないと聞きました。日本の学生は留学することも大事な経験なので、短期であっても留学する方が良いという話になりました。
また大学の知見を地域に活かすことが必要だと考えているため、「もっと大学が地域に入って来て欲しい」ことを伝えました。
僕からは関西広域連合議会について説明を行いました。府県によって観光や産業振興など同じ課題であっても考え方に温度差があるので、和歌山県のことを主張していくことが県土発展につながることを説明しました。