活動報告・レポート
2017年11月17日(金)
お見舞い
お見舞い

一か月近く入院していたTさんが退院したので自宅までお見舞いに伺いました。入院中は治療のためステロイドなどを服用していたので、「フラフラになりました」ということでしたが、退院した今日は元気さを回復しつつある状態でした。ただ歩くと過呼吸になることから、歩くことによるリハビリも必要ですが無理が出来ない状態にあること、また寒くなるので風邪などの感染症の心配があり、人と会うことや外出は控える方が良いと思い「無理をしないで下さい」と話しました。

Tさんは「退院したので片桐さんに会って入院中の話をしたいと思っていました。忙しい中、来てくれてありがとう」と迎えてくれました。

入院中に考えたこと、思ったことなどたくさんの話を聞かせてくれました。

「入院中は片桐さんのホームページをたくさん読ませてもらいました。活動の様子が分かり、またコラムを読んで救われました。前向きに考えることの大切さなど学び、病気に負けないように力をもらいました。本当に救われたと感謝しています。印象に残る文章はたくさんありますが、最近掲載していた『心に届いたもの』や『わが国の政治のあり方を記したもの』は励みになり、政治を考えることになりました」と話を切り出してくれました。

そして「入院する体験は大変でしたが、生き方についての考え方が変わりました。新しい命を与えてもらったと考えるようになりました。新しい命を授かったのだから、人生はこれから始まると思うようになり、前向きに生きて行こうと思うようになりました。過去は過去であり、これまでの考え方を踏襲しなくても良いので、これからの人生を積極的に生きることが大切だと思うようになりました。これも入院したことで学んだことなので、入院して勉強させてもらったと思っています」とも話してくれました。

治療を始めるに際して医師から「現在の男性の平均寿命は81歳です。2日後から5日後の間に入院してもらいたいと思います。入院日の希望はありますか」と言われたので「5日後から入院させてもらいたいのですが」と答えたところ、担当医師は「5日後から入院したいという希望ですね。ただあなたは83歳なので治療をした結果はどうなるか分かりません。もしかしたら明日、車を運転している時に事故を起こして死ぬかもしれませんしね」という意味の答えが帰って来たそうです。

どう解釈しても患者さんのことを思っていない回答です。そして懇談している時間、ずっとパソコンの画面を見て数字などこれまでの記録を見ているばかりでTさんの顔を見ようともしなかったそうです。

Tさんは腹を立てながらも、怒ることを我慢して入院することになりました。今日、「優秀な成績で医者になったと思いますが、人としての温かみがない人だと思いました」と話してくれました。

人は温かみのある人や言葉によって元気をいただきますし、病気との闘いに打ち勝とうとします。しかし冷たい態度や言葉を聞かされると、病気と闘う意思が弱まります。入院する前から闘いが始まっているので、これでは強い覚悟で闘いに挑むことは出来ないと思います。

腹を立てそうになりましたが、「これも修行」と思い我慢をしながら治療に挑み、無事退院することが出来ました。そんな出来事があったので「入院したことが勉強になりました」と考え方を変える結果になったのです。

人は温かい態度、温かい言葉によって救われることがあります。入院中にタブレットで僕のブログなどを読んでいただき、「とても助けられた」と聞いて嬉しく思いました。Tさん、きっと病気に打ち勝ちましょう。

その他
  • 「写団ウエスト」の皆さんの写真展に行ってきました。今回が16回目の開催となるもので、皆さんの作品を鑑賞して楽しませてもらいました。
  • お昼時間はランチを兼ねて打ち合わせの時間としました。エネルギー問題や和歌山市活性化について話し合いました。シティホテルの誘致の可能性にも言及しました。